第3話

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2020/08/14 03:00
光輔
今日はどこに行こうかな…
ホテルのベッドに仰向けになりながら、考えを巡らせる。
僕は喫茶店巡りが好きで、色んな喫茶店に行っている。
前までは、県内で巡っていたのだが、思いが膨らみすぎて遂には、県外にまで手を出してしまうという流れに。
そして今日は京都に来ている。
といっても、昨日からなんだけどね。
光輔
取り敢えず、宇治市には行きたいよねぇ
バサッと起き上がり、傍に置いてあった地図を手に取る。
宇治市は、お茶が有名で飲みに行く人が多いらしい。
僕もいつか行ってみたいと思っていた。
その夢が今日やっと叶うと思うと、ワクワクしてしょうがない。
光輔
お抹茶とか飲みたいなぁ…
光輔
体験とかもしてみたい!
色々な考えが頭を巡る。
まだ喫茶店巡りまでには、時間があるけど楽しみでしょうがない。
今からどこ行くか決めておこうっと。
光輔
んー…ここ行こうかな〜…
光輔
あー、でもこっちもいい…
全部は行けないと思うから、いいと思ったものを保留にし、そこから行く場所を絞ることにした。
本当は全部行きたいんだけど、お腹の調子とかもあるし、お金のことも考えないといけないし…しょうがないから絞っている。
時間的には大丈夫なんだけどね。
光輔
はぁ…ちょっと目が疲れた…
地図やパンフレットに載っている写真や説明文を、ずっと見ていたから目が疲れた。
僕は、そこまで目が良くないのもあるけど、何故か目が痛くなったり疲れたりすることが多い。
原因は不明だけど。
僕はパンフレットを手に持ちながら、ベットへポスッと倒れた。

時計を確認すると、七時過ぎ。
まだまだ時間があると思い、僕は少しだけ仮眠を取る事にした。
光輔
寝不足は良くないからね
そう自分に言い聞かせて、瞼をゆっくりと閉じた。





光輔
ふわぁぁぁ…
大きな欠伸をして、瞼を開ける。
寝起きの瞼は何でこんなにも重たいのだろう。
いつもなら、軽々と開いているのに。
なんなら、眠くない時に瞼を閉じると、瞼を開けたくなるのに。
そんな考えを他所に、時計を見ると八時を回っていた。
光輔
おぉ…一時間くらい寝ちゃってたな…
仮眠じゃないな、と心の中で自分につっこむ。
そもそも、アラームをかけない時点で仮眠ではなかったのかもしれないな。
僕は思い切り伸びをした。
伸びをすると、身体がとてもスッキリする気がする。
寝起きや疲れた時は特に。
光輔
もうそろそろ出るかぁ…
光輔
楽しみだなぁ…
まだ少し眠たいからか、自分でも分かるほど喋り方がゆっくりしている気がする。
何度かさっきから、瞼が閉じそうになっている。
まだ寝足りないのかな。
しかし、それよりも京都に行くのが楽しみな気分がよっぽど強い。
僕は、部屋の鍵を持ってホテルから出た。

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