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2018/03/01

第2話

小学校

車で十分ほどで、僕らが出会った小学校が見えてくる。数年前に廃校になってしまったのだが、取り壊されることなく 今日まで残されていた。

「…懐かしいな」
「ほんと。俺、あの遊具めっちゃ好きだったんだけど」
「僕はどちらかというと、教室で本読んでるタイプだったからなぁ…」

車を降りて、少し低くなった場所に建設された小学校を眺める。木造の遊具は木が腐ってしまっているためか、ほとんど使えない状態にしてあった。

「小学校の頃は あんまり話さなかったもんな」
「…うん。そうだね」
「でも一つだけ、よく覚えてる」
「なに?」
「学芸会の時、馬の役やらされてたこと!」
「あぁ…確か 天衣(アマキ)は王子様の役だったっけ?」
「そうそう。王子様とか、笑っちゃうよな」

校舎の白い塗装は所々剥げており、時代の流れを感じさせる。いつの間にか、こんなにも大人になってしまった。

──僕も、天衣も。