その後、
彼女は何も無かったように帰ってきた。
美希
佐々木さん。
大丈夫?
泣いてたように見えたから。
何かあったら相談してね!
翔吾よりかは力になれると思うから!
翔吾
おい!
美希!
俺よりかってなんだ!
俺よりかって!
美希
もう、うるさいなぁ!
翔吾は!
愛梨
ありがとう。
美希さん?
美希
あっ!
自己紹介してないね!
三浦美希です!
翔吾とは家が隣で
幼なじみです。
よろしく!
美希
あと!
美希でいいよ!
私も愛梨って呼んでいい?
愛梨
うん!
よろしくね美希!
愛梨
あと。
早速なんだけど。
今日話聞いてくれないかな?
無理だったら断ってくれていいから!
美希
聞くよ!
聞く聞く!
ね!翔吾!
翔吾
うん!
愛梨
じゃあ。
私の家で。
美希
OK!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!