第32話

逃がさない ミナ
7,808
2021/04/06 02:59




最近私の彼女がおかしい。








前は朝一番に私の部屋に来てくれたのに









最近はサナオンニとかダヒョンオンニとかばっかり。









目合ってもすぐ逸らすし。









もう我慢なりません。









ダヒョンオンニと楽しそうに話してる彼女の部屋に手紙を置いて部屋に戻る














しばらくすればゆっくりと開くドア





ミナ
ミナ
あなた……?
あなた
...ここ、座ってください



そういえば大人しく隣に座る彼女









それでも少し距離を置かれる






あなた
なんでそんなに距離開けるんですか?
ミナ
ミナ
気にせんで…
あなた
...あの。そろそろ私我慢できないんですけど。
ミナ
ミナ
へ?





下を向いて俯いている彼女の手を引いてこちらへ引き寄せる。









びっくりしたのか急に顔をあげるから少し動けば唇が当たる距離になった






あなた
なんでそんなに素っ気ないんですか。
ミナ
ミナ
そんなつもりは…///
あなた
いつも私の方向いてくれないですよね。
目合ってもすぐそっぽ向いて。
ミナ
ミナ
……




言い過ぎた…?まだ言い足りないくらいなのに









下を俯いているオンニ






あなた
そんなへこまないでくださいよ。
私だってへこみたいです。
あなた
...オンニから伝えてくれて嬉しかった。
気が変わったんですか?
ミナ
ミナ
変わってなんかない。
あなた
じゃあなんでですか
あなた
私じゃないなら早くそう言ってください




最初は興味なかったのに。いつの間にかこんな虜になってたんだな









自分でも驚くほどスラスラ言葉が出てくる。





あなた
私も...暇じゃないです。あまりにひどいです。
ミナ
ミナ
……ごめん…
ミナ
ミナ
自分でも思うねん…酷いことしとる自覚はあるんよ……
あなた
......
ミナ
ミナ
…怖いの…
あなた
なにがですか?
ミナ
ミナ
私が求めたら突き放されそうで…怖いねん。




なんだ、そんなことか。突き放すわけないのに









しょげているオンニがなんとも可愛くてムカッとして









1発デコピンを入れてやる。





ミナ
ミナ
いたっ!なにすんね…ん……



今多分顔真っ赤だから見られたくない。









そう思ってオンニを私の腕の中に閉じこめる。






ミナ
ミナ
あなた?
あなた
うるさいです見ないでください
ミナ
ミナ
照れてるん?
あなた
......怒りますよ。
ミナ
ミナ
へへへ…ごめんな?
あなた
それは何に対してのごめんですか?
ミナ
ミナ
…?




少し距離を空ければ頭にハテナを浮かべて見てくる








可愛いけどやっぱりムカッとして









短気だなぁ





あなた
ミナオンニが私を求めるように。
私もオンニを求めてるんです。
ミナ
ミナ
っ…///



また目を逸らす。









言ったそばから…ほんとに分かってんのかな





あなた
逃がしませんよ。目見てください。
ミナ
ミナ
嫌や…
あなた
さっきのごめんはなんだったんですか?
ミナ
ミナ
だって………やもん。
あなた
....?もう1回お願いしてもいいですか?
ミナ
ミナ
だから…恥ずかしいんやって……///





そう言って顔を赤くするからこっちまで火照ってきた気がする





あなた
ダメですよ。散々私に我慢させたんですから。
あなた
恥ずかしいくらい我慢してください。
ミナ
ミナ
…あなたが悪いんや
あなた
開き直らないでくださいよ
ミナ
ミナ
あなたが…あなたがかっこいいから悪い。




そう言って上目遣いでちょっと睨んでくる









何その技可愛すぎるでしょ…









顔が赤いのを見られたくないから









ミナオンニを抱き寄せてオンニの首元に頭を預ける






あなた
....そんな技誰に教わったんですか
ミナ
ミナ
え…技ってなんの事?
あなた
私以外に....それ見せたらお仕置ですから。
ミナ
ミナ
え?





戸惑いながらも私の背中に腕を回してくる









ほんと…何が不安だったの…





ミナ
ミナ
なぁ、あなた?
あなた
なんですか
ミナ
ミナ
…好き。大好き。愛してんで、私から離れんといてな




急なデレに耐えられない。









なんでこんな……ほんとに耐えらんない









顔を上げてミナオンニの顔を見つめる









オンニも顔が真っ赤になっていて…









愛しさが爆発してる。ほんとに。









気付いたら私はオンニにキスをしていた









軽いものでは無い。今までの寂しさを埋めるような深い深いもの。









肩を叩かれて唇を離せば真っ赤な顔






ミナ
ミナ
何してんねん…ばか。あなたのばか。
あなた
可愛すぎるんです。オンニが悪い。
ミナ
ミナ
……まさか、これで終わりとか言うんちゃうやろな
あなた
......欲しいんですか?
ミナ
ミナ
……//



真っ赤な顔で頷く。









可愛すぎるんです。私の彼女は。









小さく頷いた彼女を押し倒せばもう私の手の中。





















あなた
二度と私以外見れなくしてあげますよ。





耳元でそう囁けば悔しいのか、反抗するように腕を首に回してくる。









耳元から聞こえてくる嬌声もこの白い肌も全部私のモノ。









耳元に口を近づけたと思ったら。






















ミナ
ミナ
あなたでいっぱいにして……



































もう逃がしませんからね。





























































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