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チェヨンにはバレてるみたいだけど
私はチェヨンのオンニ、ナヨンさんの彼女
彼女になったというのに私は未だにナヨンさんと二人きりになったことがないんだよね…
というのも私が避けているからなんだけど
だって二人きりになったら緊張して話せなくなりそうだし…
チェヨンの家は金持ちで
ここ周辺では1番豪邸なんじゃないかってくらい
その上チェヨンの家族全員顔面偏差値高いし
ナヨンさん以外にも6人のお姉さんがいて、1人の妹さんがいるみたい
でも会ったことがあるのはナヨンさんとミナさんとツウィちゃんくらいかな
いつになってもピンポン押すのが緊張する笑
ピンポーン
なぜだか分からないけど、ミナさんとツウィちゃんも私とナヨンさんが付き合ってることを知ってる
世の中怖いね
最近は私がテスト期間だったこともあって若干2週間会っていない
私は寂しかったけどナヨンさんはどうなんだろう……
いつ来てもナヨンさんの部屋は可愛い
化粧道具が沢山あって、たまに借りることもある
なぜか口紅だけ比にならないほど多いけど笑
そう言って腕を広げてくれるナヨンさん
飛び込めば地獄の2週間を癒してくれる大好きな匂い
やっぱり好きだなぁって思っていると
急に呼び捨てされて変な声が出てしまう
何やら真剣な表情でこちらを見つめるナヨンさん
何かあったのかな……
しばらく沈黙が続き私が耐えきれなくなり一言
少し首を傾けてニコッとするナヨンさん
ドキドキしながら考えていると
徐々にナヨンさんの顔が近くなってることに気付く
少しでも顔を動かせば唇が当たってしまうほどに
そう言ってより距離を詰めてくるナヨンさん
友達でさえもこんなに距離が近くなったことは無いのに…
心臓の音、聞こえてないよね……?
そう思った瞬間耳元で
私が耳元弱いことを知ってるのかな?
ちょっと悔しい…//
そう俯いていると
少し焦りながら心配してくれるナヨンさん
あいや、ナヨン
いちいちドキドキしちゃってキリがない…笑
私もちょっと反撃しちゃおうかななんて思って
そのまま唇を重ねてみる
多分今顔真っ赤だろうなぁ…
視界がぐらついて
気がつけばナヨンが私に覆いかぶさってる
喋る間もなく唇を奪われる
あれ、ナヨンってこんなに……
ニヤリと笑ったその瞬間に
チェヨン……だろうか
コンコンコン
危なかった……
もしそのままだったら……
いやいや!良かったんだよ!ありがとうチェヨン!!
そう思っていると
チュッ
私ナヨンと付き合ってて
平穏な日々を暮らせるのかな……///
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。