体が重くて、
足に何かがまとわりついている様な感覚で、
それでも夢は叶えたいから
今日も養成所に足を運ぶ
やめにしてくれ？
スカウトしたのはどっちだよ
高いお金払って通ってるのに
でも立派な声優になって言ってやりたい
『向いてなくてもやってやった。』
って、
でも監督の言うとうり
私は向いてないのかもしれない
私はその一言を口にして
養成所を出た
養成所には寮があったから家が無くても良かったけど
今は辞めちゃったから寝るところがない
この歳で野宿。
情けなさすぎる
友達はもう楽しく仕事について、
声優目指してた友達ももう大人気になってて、
取り残されたのは私だけ。
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙ、
ﾋﾟｯ､
この子は私の中学と高校の友達。
今は人気声優
電話越しに聞こえる声。
私の大好きな声だった。
ﾌﾞﾁｯ
ﾂｰｯﾂｰｯ
ﾎﾟﾀｯ
ﾎﾟﾀﾎﾟﾀｯ
ｻﾞｧｧｧｯ､､､､
まるで私の心を表したかのように雨が降ってくる。
︎︎
.
.
. ねくすと＿＿＿＿＿
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました！