第22話

怖い話「3つの選択」
993
2021/07/13 22:11
起きると
何もない白い空間にいた。
すると上から声が聞こえた。古いスピーカーだったんだろう。ノイズのかかった変な声だった。
『あなたの前にひとつの扉があります。貴方はその扉をあけますか?』
意味も分からず私ははいと言って扉をあけた。扉の先には地球儀、下に人がいるのかふくらんでいるブルーシートがあった。
『あなたは今から3つの選択を選んでもらいます。
1、地球儀を燃やす。ですが地球儀を燃やす変わりに地球が炎に包まれ、地球はみな焼け死にになります。
2、ブルーシートにいる誰か分からない人を殺す。
3、自分が死ぬ。
3つの中のひとつを選びなさい。選ばないと次に進めません。』
とても悩んだが、私は2の誰か分からない人を殺る事にした。
ブルーシートの前にあった包丁を握りしめ恐る恐るブルーシートに刺した。
『ブルーシートの中の人は死にました。次に進みます。向こうの扉をあけてください。』
私は震えながら扉をあけた。
するとまたもやブルーシートと人形の家があった。
『あなたには3つの選択を選んでもらいます。
1、そこにある小さな家を燃やすか。しかし燃やす変わりに貴方の家が火事になります。
2、誰か分からない人を殺す。
3、自分が死ぬか。
選びなさい。』
私はまた2を選んでまた包丁で刺した。
『誰か分からない人は死にました。次に進んでください。』
私はまた扉をあけた。
『あなたには3つの選択を選んでもらいます。
1、そこにある札束を燃やす。その代わりに貴方のお金、保険金が全部なくなります。
2、誰か分からない人を殺すか。
3、自分が死ぬか。』
私は迷わず誰か分からない人を殺した。
『誰か分からない人は死にました。次に進んでください。』
私は扉をあけた。すると3枚の写真が置いてあった。母と父、弟の写真だ。
『これは貴方が殺した誰か分からない人の写真です』
私はすごい後悔した。殺していた3人は母と父と弟だったんだ。
『命の重さを知る事が出来ましたか?』
私は写真を見たまま立ちすくんでいた。

プリ小説オーディオドラマ