はネオニート。もともと会社で働いていた人間だが、仕事はそこそこできるのだが、上司の評価は悪く、周りからもすこぶる嫌われていたので、俺は耐えきれなくなって、会社を辞めてしまったってわけだ。その日の夜、お腹がぐーっとなった。
「あー…なんか腹減ったなぁ…」
俺はコンビニに行くことに決めた。俺は、エレベーターに乗った。ここのマンションは23階まであり、俺は一番上の23階に家があった。
エレベーターを降りて、コンビニに行き、おにぎりとか適当に買って家に帰る。
エレベーターに乗っている時、異変が起こった。
…12階のボタンが光ったんだ。
うわー…誰か乗ってくるのかよ…。
………………
違う!!
俺はある事に気づいた。
やばいと思って7階8階9階10階と、ボタンを連打して途中で止まってくれたエレベーターを勢いよく飛び出してさっきのコンビニで朝を待った。
俺はその日以来、夜にエレベーターを乗る事は、なるべく控えるようにしている。
解説
エレベーター内のボタンを押すと光る。
主人公は、23階のボタンを押したので、23階のボタンが、光っていた。
だが、途中で12階のボタンが光ったので、12階に住んでいる人が、ボタンを押したのだと、思っていた主人公。
しかし、これはおかしい。
エレベーターによく乗っている人はわかると思うが、ボタンは中から押さなくては光らないのだ。主人公はその事に気づいてしまった。
自分の乗っているエレベーターに、見えないナニカがいるのだろうか。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。