第33話

読めない心。
735
2019/02/27 10:46
はじめ
あ、そういえばさ…
あなた

はじめ
さっき…シルクの心、読めなかったんだんだよね、こんなこと。今までありえなかったのに。
心が読めない_?
はじめ
不思議だよね〜
まぁなんてことないんだけど。
笑った顔のはじめは、どこか不安げだった。
すると_
軽快にチャイムが鳴った。
はじめ
ん?誰だ〜?
私は玄関へ向かおうとするはじめを止めた。
あなた

はじめ出たら、ダメでしょ?

彼の腕を引いて。
はじめ
あっ、そうか。
俺この身体まだ慣れないなぁ
私はゆっくり戸を開けた。
そこには_
あなた

なんだ、誰もいないじゃん。変なの。

はじめ
あなた…そこ…!
はじめの方を向くと、はじめがガクガクと体を震わせていた。
あなた

ん?

目線を下に落とすと…
??
ママ!
あなた

ふぁぁっ!?

??
ママ!ママ!
そこには、2歳くらいのうさぎのぬいぐるみをもった女の子がいた。
下の方でツインテールをした長髪黒髪の小さい、可愛い、女の…子。
あなた

ま、ママ!?

??
パパ!
はじめ
パパ!?
はじめ
俺の事が見える_!?
??
パパ!パパ!
はじめ
あなた…この子、ただものじゃないよ!
それは分かるけど…
あなた

どこかのお宅の子だったらどうしよう…
ママって言われちゃって、困るなぁ。

はじめ
ママって言われて、照れてるくせに〜
あなた

なっ!?

はじめ
お見通しなのだ!
??
パパ!ママ!
謎の女の子はツインテールを上下に揺らして、跳ねている。
あなた

ねぇねぇパパとママは?

私はしゃがんで、その子と目線を合わせた。
すると_

プリ小説オーディオドラマ