第38話

見つけにくいもの。
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2019/04/04 12:25
シルク
はじめは俺と…あなたは桜和と…
はじめ
それで何をすれば?
シルク
はじめには後で話す。あなたはね…
シルクが少し考えたように俯いた。
シルク
桜和のぬいぐるみの首にかけてあるチャーム…?いやペンダント…それ、開いて?
あなた

う、うん…

私は桜和ちゃんの目線までしゃがみ、ペンダントを開ける。
中にはさっきと同じく左側に名前が記されていた。
シルク
右側をみて?
言われた通り、右側をみた。
そこには何かがめられていた跡が残っていた。
シルク
そこには元々鏡が入ったいたんだ。
その鏡の破片を桜和と協力して探してほしい。
桜和
あなた

鏡の破片…?

シルク
そう、どこにあるかはわからないけど。
はじめ
なんでそんな急に、理由くらい説明してくれたっていいじゃんか…
困ったようにはじめが言う。私も同じ気持ちだ。
シルク
無理なんだ!!
シルクが叫んだ、苦しそうに叫んだ。
シルク
とりあえず…探してくれ!
お願い!じゃないと…
シルク
「もう…時間がないんだ…」
時間がない…?
桜和
…ママぁ?桜和、苦しいよ…
桜和ちゃんが大きな瞳で私を見つめてくる。
シルク
時間がないんだ…
わかった…
あなた

わかったよ…探す。

はじめ
あなた!?
あなた

無茶だってわかってるし理由はわからないけどシルクのためにやるよ。
友達だもんね!

いつだってシルクは私の気持ちを聞いてくれた。
あの時だって、わがままだって。
はじめ
あなたが言うなら…俺もやるよ…
やれやれという様子ではじめが承諾してくれた。
シルク
じゃあまず初めに…

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