桜和ちゃんの目が、歪なそれと同じように輝き出した。
奇跡か…信じられない…言葉に出来なかった。
鏡の欠片を、なんでポッキーくんが…?
降って…きた…?
と、ポッキーくんは少し恥ずかしそうに笑みを浮かべた。
@シルクsideーーーーーーーーーーーーーーー
11時頃って…桜和が事故にあった時間…
なるほど、4年後の6/23の11時と今日この日の11時が桜和によって一瞬繋がったってことか…?
とりあえず、俺の秘密を知らない彼らにそのことを話す勇気などはまだないし、情報収集からってことになりそうだ。
@あなたsideーーーーーーーーーーーーーーー
ポッキーくんが振り返ったその時、
鈍い音を立てて桜和ちゃんがその場に倒れた。
私はすぐさま駆け寄り、額に手を当てたり鼓動を聞いたりした。
桜和ちゃんがスっと浮かんだかと思うと、そこには桜和ちゃんを抱き抱えたシルクが真剣な顔で立っていた。
また…その言葉…
その時私は桜和ちゃんのペンダントが少し怪しく光ったのを見逃さなかった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!