司会「それでは最後となりました!
トリを飾って下さるのはあなたお嬢様です!」
赤いカーテンが下ろされたステージに
恭平と隣りに並んで立つ。
恭平「緊張してんの?」
『まさか 私を誰だと思ってんの』
カーテンが上がって一気に照明が当てられる
その瞬間、会場から歓声が沸いた
司会「おおおお!!これはまさに”仮面舞踏会”!!」
恭平のエスコートでステージの階段を降りると、
そのまま会場をぐるっと一周した。
道枝「え?いつの間に手直ししたの!?」
西村「やっぱり恭平くんにはまだ敵わないなー笑」
流星「僕こっちのほうが好き!」
長尾「そっかこんなアイデアもあるのかぁ~っ」
あの後恭平は破れたドレスをダメージ加工に
仕立てて、
モモちゃんにお願いして貸してもらった
魔法ステッキのおもちゃに少し手を加えて
手持ち付きの仮面に変身させた。
『…やるじゃん』
恭平「俺を誰だと思ってんだよ」
いつもなら調子乗んな!って言うとこだけど
今日に関してはまぁ許してあげることにする
モモ「あなた つんでれ」
『!!?』
西畑「モモそんな言葉いつ覚えたの?」
恭平「可愛いのは今のうちだぞ大吾、
知らないうちにこんなんになるから」
『こんなんて何だし!!』
こうして余裕な笑みを浮かべる私の執事は
やっぱり今年も♠ランクを守ってみせた。
.
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。