第33話

私の執事品評会7
1,974
2020/05/26 14:03






『…どーしよ』







化粧室の一番奥の個室の柱に
頭の上で両腕を紐で縛られて身動きがとれない。





私のドレスはさっきの2人によって
なんとも無惨な姿に変わってしまっていて、

胸元はバッサリ破かれてスパンコールも所々落ちてる。





ああいうお嬢様たちはずる賢いのがお決まりで
化粧室前には清掃中の看板を立てて行ったから
ここには誰も来てくれない。












『本番もうすぐじゃん…』







確かに降格しろとか言ったけどさ、

こんな形を望んでたわけじゃないよ…













『…ごめんなさい』






















恭平「それ俺に向かって言ってんの?」


『…え?』












独り言のつもりだったのに

視線を上げればそこには私を見下ろす恭平







『え、な、なんで』

恭平「モモに感謝しろよ」

『モモちゃん…?』





よく見ると、恭平の足元から
ひょこっと顔を出しているモモちゃんに気付く。





恭平「お前がここ入るの見たんだって。
あと女ふたりがコソコソ出てくるとこも」


『そっか…ありがとねモモちゃん』


モモ「あなただいじょーぶ?」


『うん、平気だよ!…あ、』









ドレスは平気…ではないよね









『ごめん恭平、足引っ張って』

恭平「諦めるにはまだ早いだろ」

『だってもう本番始まるじゃんっ…』









恭平は私のドレスをしばらく見定めた後、

モモちゃんに何か耳打ちをした。







.

プリ小説オーディオドラマ