「「「かんぱーい!」」」
今日は我が家で執事品評会のお疲れ様会
ランク決定式の結果はみんな現状維持だったけど、
それぞれの最大限の努力をねぎらった。
長尾「あれ?モモちゃんは?」
『マムとあっちで遊んでるよ』
流星「まむ?」
恭平「この前の白猫」
西村「どうしてマムなの?」
『クリサンセマムのマム』
道枝「菊の花?」
『そう!』
名前の由来は、マムが玄関先に飾ってある
ピンクの菊の前で寝ていることが多いから。
道枝「確か花言葉は”甘い夢”だね」
『あー!!それだ!!
この前思い出せなかったんだよ~』
流星「じゃあマムも甘~い夢見てるのかもね♡」
噂をすればマムを抱えたモモちゃんが
大ちゃんと広間にやって来て、
マムは恭平を見つけるとモモちゃんの腕から
するりと抜けてしまった。
西村「相変わらず恭平くんが好きなんだね笑」
モ「まむ…」
大吾「また後で遊んでもらいな?」
『モモちゃん私のとこおいで♡』
モ「…まむがいい」
流星「あはは!あなたちゃん振られた~笑」
『そんな…モモちゃん…』
恭平「正しい選択」
恭平の膝の上でまるで同意してるかのように
にゃぁと鳴いてるマムを一睨みしてやった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。