第78話

『好き』の意味
不死川 実弥
不死川 実弥
お前、ほんっと変わってんなァ。
雪流 あなた
えっ? 先生には言われたくなかった………
不死川 実弥
不死川 実弥
はは、違ェねえ。俺も傍から見りゃ偏屈な男だろうが、お前も相当だぜ
先生は笑う。
ちょっと困ったみたいな顔で男らしい喉仏をくつくつと鳴らす。笑った拍子に足がもつれる。肩と肩がぶつかる。

だから、パーソナルスペースの範囲。
………近いんだってば。
二人の上着が擦れる衣擦れの音。
不死川 実弥
不死川 実弥
あー……マジでウケた。急に大好きっつーから吃驚してりゃ今度はデケェ声でベリーライクですよ?! って……んな色気のねェ告白があるかよ……っ、ふ、ヤベまだ笑える。
雪流 あなた
ご丁寧に復唱しないでよ………! 私は私なりに一生懸命伝えたんだから……、っそれに! 告白じゃないから断じて!

あ、バカあなた。
心の中でそう言う。
何が告白じゃないんだよ、普通に先生のことめっちゃ大好きじゃん私。
あーいつになったら伝わるのかな。
不死川 実弥
不死川 実弥
あァ、はいはい。分ーったよ。そうだよなァ、お前の好きはそういうんじゃねェもんなァ