着いて早々、部室の緊迫とした空気に
少し驚きつつも、部員が見せてきた
ノートパソコンに目線を落とす。
どういうこと…?
今まで編集してきた
動画のデータが丸々全て消えていた。
大会まであと3日。
どうして…?
それは紛れもなく私だった。
みんな自分ではないと言わんばかりに
目配せをし合っている。
やっぱり…?
やっぱりってどういうこと?
確かに昨日編集して帰った。
でもちゃんとデータを保存して帰ったはず。
なのに、どうして…。
会話がヒートアップしてきた頃、
ちょうどエイジが部室に入ってきた。
そのままエイジは、パソコンに近付いて
いじり始めた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。