第39話

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2019/05/27 16:06
あなた

え……?






学校を辞めた……?









なんで急に…?









あなた

で、でも、昨日までは学校にいて
大会も見に来てくれてたんですよ…?
なんでいきなり…?







頑張って笑って話そうとしたけど
笑顔になってるかはわからなかった。









ツリメ
ツリメ
…僕からは何も言えないです
でも、これはえいちゃんが決めたことだから




ツリメははぁとため息をついた
ツリメ
ツリメ
先輩、えいちゃんに
連絡すればいいじゃないですか





連絡…?










私…エイジの連絡先知らない










いつも部室で会って
いつも会えるような気がしていたから
なんとなく連絡先は聞いていなかった










あなた

…私…エイジの連絡先、知らない…っ

ツリメ
ツリメ
……





私がそういうと
ツリメは鞄からゴソゴソと
メモ帳とペンを取り出して
書いたメモを私に渡してきた。









そこに書いてあったのは
エイジの連絡先だった








あなた

…っ!

ツリメ
ツリメ
これ…えいちゃんの連絡先です
真相が気になるんだったら
えいちゃんに連絡してみてください




あと…とツリメは
付け足すように話した









ツリメ
ツリメ
先輩……えいちゃんの近くにいたのに
えいちゃんのこと何も知らないんですね
あなた

…っ…







そう言われて何も言い返せなかった









エイジのこと
なんでも知っている気でいたけど
私は何も知らなかった









いや、知ろうともしなかった










でも、今は知りたい
もっと、エイジのことを










でも…なんでエイジは
私に何も言わなかったの…









ツリメ
ツリメ
……2人を見てるともどかしい
あなた

……え?






なんでもないです、とツリメは
言い返すと、それじゃあといい
ツリメはその場から去って行った










あなた

エイジ…

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