第9話

8
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2019/05/12 18:30


しばらく目線を外せなかった。





エイジの手が私の頬に
そっと置かれた。









顔がどんどん近くなって
その目線に引き込まれて離せなくて










鼓動もドキドキうるさくて












あと少し。













ガラッ
ツリメ
ツリメ
えいちゃーん!
やっぱりここにいた!帰ろー!



私とエイジははっと驚いて
勢いよく離れた。






エイジ
エイジ
あ、あぁ…みっくんか…。
うん、わかった。今行くよ。
ツリメ
ツリメ
今日は帰ったら撮影でしょ?
多分もう2人待ってるよ。



そう言って、みっくんっていう人は
玄関にいるねとその場から離れた。
エイジ
エイジ
…じゃあ、先輩、僕先に帰りますね。
気をつけて帰ってください。
あなた

う、うん…、エイジこそ。





それじゃ、と言って
エイジも後を追いかけるように
部室から出て行った。




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