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これは、るぅと達が小学生の頃の話。
Noside
るぅとは、いつも完璧だった。
完璧じゃないと親に暴力を振るわれた。
それはるぅとの心を抉っていき、6年生になる
頃には体調を崩しがちになった。
そのせいで学校に行かない日が多くなり、いつ
の間にか友達はいなくなっていた。
××××本編スタート××××
るぅとside
目が覚めると、外は明るかった。
どうやらいつの間にか寝てしまっていたようで
、薬が僕の周りに飛び散っていた。
その時、インターホンが鳴った。
そっとカーテンの隙間から玄関を見てみると、
そこには莉犬ところんがいた。
僕は、その場から動けなかった。
まるで自分の足に接着剤がついているみたいに
足が動かない。
そう言うと、2人は学校へと向かってしまった。
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莉犬side
一言そう告げると、先生は呆れた顔をして、そ
うか、とだけ返して去ってしまった。
会長が、心配だ。
でも、自分にはなにもすることが出来ない。
きっと、会長の家に行ったとしてもころちゃん
のように帰されるだけ
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!