第34話

#30
201
2018/05/25 16:38



あたしとサグワは今、歳上3人にパシられてます…



知らない土地で方向音痴な2人がウロウロしてます。





そう。あたし達。





迷子です。




あなた

ここ何処ぉぉぉぉぉぉぉぉ

サグワ
サグワ
ここ何処ぉぉぉぉぉぉぉぉ
あなた

てかまずここら辺コンビニある?!!!!

サグワ
サグワ
ないっぽい。
あなた

どーしよ~…

                - - - - - - - - - - - 1008号室 - - - - - - - - - - - -
マホト
マホト
アイツら遅くね??
カイト
カイト
せやなぁ。もう1時間半は経つなぁ。
ジン
ジン
何やってんだよアイツら…
ジン
ジン
(まさか…。ないか。あなたはヤルとか、そんなことないもんな。
マホト
マホト
まさか迷子とかないよな…?!
ジン
ジン
ないだろ。
カイト
カイト
でもあの2人確か方向音痴じゃなかったっけ…
マホト
マホト
とりあえず電話してみるか。
((プルルルルルルっプルルルルルルっプルルルルルルっ
あなた

((も"~し"~も"~し"~…

サグワ
サグワ
((あなた泣くなって~(よしよし
あなた

((だっ"て"…でん"わ"…来"た"~"

マホト
マホト
……あなたサグワに代われる??
あなた

((代"わ"っ"て"っ"て"~"

サグワ
サグワ
((あ、もしもし親方??
マホト
マホト
お前ら今どこ??
サグワ
サグワ
((それが分かんなくて…迷子です。
マホト
マホト
何やったんだよ…近くになにが見える??
サグワ
サグワ
((泣いてるあなたの顔
マホト
マホト
お前バカなの?!建物だよバカ
サグワ
サグワ
((建物は~…昼に行った足湯
マホト
マホト
は?!そんな所で迷ったのか?!!
あなた

((サグワ~!!気持ちいいよ~!!来て!!

サグワ
サグワ
((何やってんの!!濡れるぞ!!
あなた

((だいじょぶだって~!!早く!!

サグワ
サグワ
((ごめん親方…ちょっと待ってね
マホト
マホト
あぁ。
あなた

((おりゃ~!!

サグワ
サグワ
((うわっっ!!
あなた

((ヘヘっやーいっこうたのバーカっ!!

サグワ
サグワ
((もぉ…コンビニ行くんじゃないんかよ…
あなた

((だってもぉ迷子だし、帰れないじゃん!!だったら楽しむしかない!!

サグワ
サグワ
((さっきまで泣いてた奴がよく言うよ…
あなた

((泣いてませーん

マホト
マホト
サグワ。あなたに代わって
サグワ
サグワ
((あぁ、うん
サグワ
サグワ
((あなた。親方。
あなた

((もしも~し!!

マホト
マホト
そこに居ろ。今から行く。
あなた

((えっちょっ待っ

((ブチっツーツーツー
マホト
マホト
アイツら迎え行ってくるわ。
ジン
ジン
おぉ
カイト
カイト
俺も行こか??
マホト
マホト
すぐそこだから、1人で行ってくる!!
カイト
カイト
気ィつけて行きや!
マホト
マホト
おう!行ってくる!
                - - - - - - - - - - - 買い出し組 - - - - - - - - - - - -
サグワ
サグワ
親方、なんだって?
あなた

今から行くからそこ動くなって。

サグワ
サグワ
そっか
あなた

あ~!!見て!!お酒の自販機ある!!ここで買えばいいじゃん!!

サグワ
サグワ
ちょ、あなた待って!!!!
((ピッピッガゴン

((プシュっ
サグワ
サグワ
えっ?!
あなた

はぁ~!!美味しっサグワも飲む~??

サグワ
サグワ
要らない。あなたってお酒弱かったんじゃないっけ…
あなた

え~??しょんなことにゃいよ~♪♪

サグワ
サグワ
ウソだろっ
マホト
マホト
サグワっあなたっ
サグワ
サグワ
親方!!!!
マホト
マホト
アイツ(あなた)何やってんの…
サグワ
サグワ
それが…
あなた

あぁ~!!イケメン~♪よっ✋イケメンしゃん♪

マホト
マホト
えっ酒臭っっ
サグワ
サグワ
そんな飲んでないはず…
あなた

しょんな飲んでないはじゅ~♪エヘヘっ

マホト
マホト
めっちゃ飲んでんじゃん…3本…しかもストロング…
サグワ
サグワ
嘘だ~。だってさっき1本飲んでたんだよ?!
マホト
マホト
一気に飲んだんだろ…
あなた

一気ににょんだんだりょ~♪ヘヘヘヘ

マホト
マホト
帰るぞ。
あなた

どこに~??

マホト
マホト
ホテ
あなた

あたしには~帰る場所はありまっせ~ん♪簡単にヤられそうになるような隙だらけの女だったから~、アイツにヤられそうになって~、そのせいで~、大切な人傷付けて~、最低なあたしなんか、帰る場所はないんで~す。

サグワ
サグワ
あなた…
マホト
マホト
あなた。気にすんなって言ったよな。
あなた

気になんかしてないよー

マホト
マホト
だったら、帰るぞ。
あなた

嫌です~

マホト
マホト
ほら。早くしろ。(腕掴む
あなた

いやっっっ!!!!!!!!!!

マホト
マホト
え、
マホト
マホト
(今まで腕掴んだだけでこんなに拒絶することなかったよな…
あなた

もぉ、やだ…ちょっと散歩してくる…

マホト
マホト
………。
サグワ
サグワ
あなた…
あなた

(……。さっきので一気に酔い覚めちゃった…。何やってんだろ…マホトじゃん。あたしがピンチの時絶対助けてくれてた大切な人じゃん…なんで…アイツと重なっちゃったの…最低…あたし何回傷付けたら気が済むんだろ…

サグワ
サグワ
親方…どぉする??
マホト
マホト
帰る。
サグワ
サグワ
えっ親方っっ
マホト
マホト
俺じゃ無かったんだろ…あなたが頼りたかったのは…まぁ振られたんだけどな。(アハハ
サグワ
サグワ
おれ、親方のそんな顔見たくないよ…親方は俺の憧れだから…
マホト
マホト
大袈裟なんだよお前は。…はぁ。とりあえず、俺帰るわ。
サグワ
サグワ
ちょっと待って。親方。
マホト
マホト
なんだよ。
サグワ
サグワ
待ってよ。一緒に。
マホト
マホト
何でだよ。めんどくせぇ。
サグワ
サグワ
だって心配なんでしょ??あなたのこと。
マホト
マホト
別に。
サグワ
サグワ
だったら何でずっとケータイ握り締めてんの。いつもならポッケに入れてるじゃん。あなたから電話来たらすぐ出れるようにでしょ?!
マホト
マホト
……ちげぇよ。
サグワ
サグワ
何でそーやって意地張るんだよ。
マホト
マホト
お前には分かんねぇだろ!!!!ずっと見てきたんだぞ!!この3年間、アイツのこと考えなかった日はなかった!!でも、振られたんだよ。一番支えて来たの俺だろ…違うのかよ…
サグワ
サグワ
俺も振られてるよ。高校卒業したとき。告ったんだよ。でも、親方と同じ理由で振られたんだ。
マホト
マホト
はっ?!
サグワ
サグワ
それでも好きなんだ。心配だったから高校も同じとこ行ったし専門だって。同じ所にしたんだよ。
マホト
マホト
高校はたまたまだって…
サグワ
サグワ
嘘に決まってるじゃん。あのときのあなたをそのままにしてたら大変なことになると思ったから、わざわざあの高校に行ったんだよ。
マホト
マホト
専門は…
サグワ
サグワ
いつか俺も歌手になりたい。って思ってたからって言うのもあるけど、一番はあなたが行くって言ってたから。
マホト
マホト
何なんだよ…俺、痛過ぎだろ…。俺が一番支えたとか言って。一番はサグワじゃん。
サグワ
サグワ
そんな俺でも振られたんだよ。みんなより近いとこにいたのに。
マホト
マホト
サグワ…ごめんな…
サグワ
サグワ
親方は何も悪くないよ。
ジン
ジン
お前らなにしてんだよ!!!!!!
サグワ
サグワ
じんくん…
カイト
カイト
あれ、あなたちゃんは?
マホト
マホト
…。
サグワ
サグワ
…。
カイト
カイト
え、なに、どないしたん
ジン
ジン
ちっ(舌打ち((あなたに電話する
((プルルルルルルっプルルルルルルっプルルルルルルっプルルルルルルっプルルルルルルっプルルルルルルっプルルルルルルっプルルルルルルっ
ジン
ジン
何で出ないんだよ
((プルルルルルルっプルルルルルルっプルルルルルルっプルルルルルルっプルルルルルルっプルルルルルルっ

((プルルルルルルっプルルルルルルっプルルルルルルっプルルルルルルっプルルルルルルっプルルルルルルっプルルルルルルっプルルルルルルっ

((プルルルルルルっプルルルルルルっプルルルルルルっプルルルルルルっプルルルルルルっプルルルルルルっ
ジン
ジン
お前ら何したんだよっ!!!!!!
カイト
カイト
ちょ、じんくんちょっと落ち着こ
ジン
ジン
落ち着けるわけねぇだろ。こんなに電話出なかったことないだろ?!!!!
カイト
カイト
そおやけど…
ジン
ジン
探してくる。






.
あなた

あーあ。ここ何処だろー。分かんないや。

((プルルルルルルっプルルルルルルっプルルルルルルっプルルルルルルっ
あなた

さっきからずっとじんくんから電話来てるな~

あなた

また心配かけてる。迷惑かけてる。

あなた

こんなんで帰ったって合わせる顔ないよ…

あなた

もー…死んじゃおっかな…

???
おい

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