第36話

#32
199
2018/05/26 06:27
ジン
ジン
とりあえずホテル戻るぞ。話はそれからだ。早く行くぞ。
あなた

離して。分かった。戻るから。離して…

マホト
マホト
サグワ…川口と代わって。
サグワ
サグワ
うん…
サグワ
サグワ
じんくん…親方が代わってって
ジン
ジン
あ、とりあえずお前ら(オナブタ,わきを,ステップ)も一緒に来て。
オナブタ
オナブタ
あぁ!!自分はOKっす!!
わきを
わきを
あ、はい
ステップ
ステップ
えぇ~なに~怖ぁあ///
わきを
わきを
お前今ふざける所じゃないから。
ジン
ジン
んで、なに、
マホト
マホト
俺も、拒絶されたんだよあなたに。迎えに行ったとき。
ジン
ジン
え?!
マホト
マホト
俺さ、今日、あなたに告った。
ジン
ジン
はぁ?!!!!お前っ
マホト
マホト
振られたけどな。
ジン
ジン
そんときなんかしたんじゃねぇのかよ。
マホト
マホト
何もしてねぇよ。あなたのことずっと見てきてんのに。手出す訳ねぇだろ。
ジン
ジン
それに近いことしたとか。
マホト
マホト
窓に手ついて告った。
ジン
ジン
それだろ。逃げられない様にしたんだろ。あの時と、同じ様に。
マホト
マホト
アイツと一緒にすんじゃねぇよ!!!!!!
ジン
ジン
あなたにとったら一緒だろ。同じ状況で身動き取れなかった。
マホト
マホト
………。
ジン
ジン
とりあえずホテル戻ったら。ちゃんと聞く。
サグワ
サグワ
あなた…大丈夫…??
あなた

なにが、

サグワ
サグワ
んーん。なんでも無いごめん…気にしないで…
                - - - - - - - - - - - ホテルに着く - - - - - - - - - - -
ジン
ジン
とりあえずあなたは横になっとけ…身体冷えてたからちゃんと布団かぶっとけ。
あなた

別にいい、

あたし、向こうに帰ったら引っ越す。

サグワ
サグワ
えっ、何言ってんの?!
ジン
ジン
ダメだ。
あなた

何て言われてもあたしの考えは変わらない。

ジン
ジン
家は決まってんのか。
あなた

うん。

ジン
ジン
どこの不動産屋に行った。俺もその新しい家見に行くから。
あなた

来なくていい。

ジン
ジン
お前が考えてることくらい分かるんだよ。引っ越し先はアノ家だろ。
あなた

違うもん

ジン
ジン
だったら今度見に行くつってんだろ!!!!
サグワ
サグワ
じんくん…
あなた

……。

ジン
ジン
なぁ…あなた。話してくれねぇと分かんねぇんだよ…なにがあった…??
あなた

話したくない。

ジン
ジン
なんでだ、
あなた

話したら帰してくれない。

ジン
ジン
ってことは、やっぱり引っ越し先はアノ家なんだろ。
サグワ
サグワ
あなた。絶対行かせない。
あなた

だから、何と言われようと行くって。
この旅行は、みんなと過ごす最後の思い出。

カイト
カイト
あなたちゃん。そんなん許さんから。
あなた

あ、勘違いしないで。誰かのせいでそ〜決めたわけじゃない。少し前から考えてたことだから。

ジン
ジン
今まで俺らが守ってきたのは何だったんだよ。
あなた

別に守って欲しいなんて言ってない

ジン
ジン
助けてって言ってきたのはお前だろ?!!!!
あなた

だからって守って欲しいって言ってないじゃん。

マホト
マホト
じゃあ、飛行機で話してたのは全部ウソだったのかよ。
あなた

そうだよ。

マホト
マホト
多分あたしはみんなから離れられないと思う。とか、みんなに出会えて良かった。とか。全部ウソだったのかよ!!!!
あなた

……。うそだよ。

カイト
カイト
あなたちゃん。今はあの男のことは考えんでええから。って言ったやん。楽しもな。って…。
ジン
ジン
なんだよそれ。
カイト
カイト
あなたちゃん、あの日、あの男があなたちゃんの前に現れた日から、ずっとあなたあの男のこと考えてたんよ。
あなた

カイトっ

カイト
カイト
あなたちゃんは俺らに心配掛けんように黙ってたけど、ずっとあの男のこと気にしてたんよ。
マホト
マホト
何で…言ってくれなかったんだよ…
カイト
カイト
心配掛けたくなかったんやろ。
あなた

カイト。もういいよ。

カイト
カイト
何がええの??
あなた

自分で話す…全部、話すから…

プリ小説オーディオドラマ