第147話

あとどれくらい
1,194
2021/04/19 12:39



駿佑side



あれから結局、あなたちゃんの選んだ道は
"まだ"続けるっていう選択やった



『いつどうなるか、私にも分からへん
でも"まだ"辞めたくない
ファンの皆さんにもまだなんも恩返し出来とらんし
"まだ"諦めたくはない』



その"まだ"にどれだけの意味が込められてるのか
きっと一生かかっても分からんのやろな



「あなた、明日のんちゃんがこっち来るからって」


『のんちゃん、望な、
こっち来るってウチ来るってこと?』


「そーなんちゃう?知らんけど」


『私明日休みやっけ?』


「あなたちゃん明日僕と仕事やで、」


『あ、そっか

大阪?』


「うん、雑誌の撮影、明日は僕らだけやからね」


『うん、ありがと』



最近は、
あなたちゃんが忘れたりした時に
フォロー出来るように
みんながあなたちゃんの予定を把握するようになった



「あなたー、次行くぞー」


『八尾ちゃん待って、
私さ今日夜ご飯作ってもええ?』



久しぶりに聞いたその言葉にびっくりした



「どーしたん?急に」


『やって今日私が1番終わんの早いやろ?』


「それはそうやけど」



丈くんも大吾くんもあまりいい風に捉えてなかった

それは僕にもわかったから



「あ、僕多分あなたちゃんが帰ってから
30分後くらいに終わるんで
僕が帰るまで待っててくれません?
僕も一緒に料理したいです」



そう提案すると



「それならええやん、
1人でやらせるより危なないし」



と納得してくれたみたいやった



「え、丈くんみっちーですよ?」


「どういう意味やねん」


「やってみっちーめっちゃ不器用やん」



長尾からの横やりに



『やっぱ2人とも仲ええね』



そう言いながら流星くんと笑い合うあなたちゃん



あといつまでならこうやって笑ってられるんやろ

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