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2021/07/27

第3話

明日も明後日も来世でも
 「お前に幸せになる資格も、泣く資格もない」そう、昔誰かに言われた。誰だったかはもう忘れた。ただ、それからというもの、俺は泣くことも笑うこともできなくなった。周りからは、いつも無表情だとか、怖い顔してるとか言われ、友達も信頼できる人もいない。
 でも、そんな俺の人生はある日覆された。その日は、暑い夏の日。柄の悪い不良に絡まれ、暑さで夏バテ気味だった俺は呆気なくやられ、暑さと痛みにやられて気絶しそうだった時、あの人は現れた。その頃には不良たちもどこかに行っていた。その人は俺を木陰に移動させ、飲み物を買ってきてくれた。
幸乃
飲み物代…
風上
気にすんな
風上
じゃあな
そう言ってその人は去っていった。
幸乃
名前…聞くの忘れた…
ガチャ
幸乃
ただいま
 返事はない…そりゃそうだ。誰もいないんだから。俺の両親は昔、交通事故で死んだ。それもこれも全部俺のせいだ。俺と仲の悪かった金持ちのお坊ちゃんがいて、そいつに怪我をさしてしまった。ただのかすり傷だが。それで怒ったそいつの両親が、部下に俺を車で引くように命令した。引かれそうな俺を両親が守ってくれた。結果、2人は死んだ。そいつの母親は警察に捕まった。俺は親戚に引き取られた。だが、親戚はいい顔はせず、俺を邪魔者扱いした。
おじさん
お前のせいで妹は死んだんだ!
キラみ
あんた邪魔なのよ
おばさん
めんどくさい
幸乃
すいません
幸乃
ごめんなさい
幸乃
ごめんなさい…
 ハッ…夢か…。どうやらいつの間にか眠っていたらしい。
 親戚とは今も一緒に暮らしている。
幸乃
ご飯の準備しないと
 おじさんたちが帰るまでに晩御飯を作っておかないとひどく怒られるのだ。
 
キラみ
キラみちゃんの帰宅〜
おばさん
ほんとすごいわね〜まさか、街中を歩くだけでスカウトされるなんて
おじさん
さすが俺の娘だ
キラみ
えっへへ〜
キラみ
何見てんのよ!
幸乃
いえ、なんでも…
キラみ
言っとくけど、私とあんたじゃつり合わないからw
おじさん
そうだなぁw
おばさん
そうねw
今日も変わらずつまらない日々。もういやになる。全部全部捨てて、諦めて、空へとびたくなる。でも、そんな勇気はないから…俺は単なるちっぽけなクズだから……。
 次の日、朝起きるともう学校に行く時間だった。
 だめだ…これは遅刻だ…もういっか…。諦めてゆっくりいくことにした。すると、家を出た途端、この前俺をボコった不良にからまれた。
 
不良
てめー、あの風上 闘也(かざかみとうや)とどういう関係だぁ?
幸乃
風上?誰だその人?
不良
はぁ?お前、とぼけてんじゃねーよ!!
風上
何?呼んだ?
どこからか、この前助けてくれた人が現れた。
不良
か、風上!?
不良
おい、つらかるぞ!!
不良たちは逃げていった。
幸乃
あ、アンタ何者?
風上
ちょっとそこらで有名な暴れん坊だよ
幸乃
か、カッケー!!!
風上
は?
幸乃
あの、俺をそばにおいてください!
風上
はぁ!?
幸乃
パシリでも使用人でも召使いでもなんでもいいです!!
風上
はぁ!?
幸乃
お願いします!!
それがら俺は学校のことなんてすっかり忘れて、風上さんにお願いし続けた。
風上
あーもー、わかったよ
風上
すきにしろっ
幸乃
本当ですか!ありがとうございます!
風上
あ、お前時間大丈夫なのか?
幸乃
へ?
風上
だってその制服、近くの中学だろ?
幸乃
あ…
幸乃
やっべ!忘れてた!
幸乃
風上さん!また後で!!
俺は急いで学校へ向かった。もちろん遅刻で怒られた。
幸乃
名前、いうの忘れた…
幸乃
ていうか、風上さんも同じ制服だったような…
その日の学校の帰り道
幸乃
あ、
風上
あ…
幸乃
風上さん!
風上
よう…
幸乃
偶然っすね!
風上
そうだな…
風上
学校は間に合ったのか?
幸乃
風上さんこそ、俺とおんなじ学校じゃないすか
風上
あーばれたか
幸乃
学校来てないんですか?
風上
一応行った
幸乃
いつからですか?
風上
昼から
幸乃
え、怒られないんですか
風上
いつものことだから呆れられてる
幸乃
へー
風上
つうか、お前名前は?
幸乃
あ、そうでした
幸乃
天沢 幸乃(あまさわ さちの)です
風上
俺は風上 闘也だ
幸乃
よろしくお願いします!
風上
おう、よろしくなサチ
幸乃
へ?サチ?
風上
あ、嫌だったか?
幸乃
いえ!全然!むしろ嬉しいです!!
風上
そうか
風上さんが一瞬フッと笑ったような気がした。
こうして俺の、退屈で息苦しかった日々が少しづつ幕を閉じていった。
それからというもの、俺は風上さんのできるだけ近くにいることが多くなった。風上さんも俺に合わせてくれたのかは分からないが、少しずつ学校に来るようになった。週に一回は遅刻するけど…
幸乃
風上さんは、成績とか大丈夫なんスか?
風上
ギリギリセーフ
幸乃
あんなに休んでたのに…
幸乃
頭良いんですか?
風上
まあな
幸乃
さすがっス!!
ただ、そんな幸せな日々がずっと続くわけもなく、ある日を境に幸せな日常がいっきにくずれた。
幸乃
ただいま…
キラみ
あららぁ〜主役の登場よ〜
幸乃
主役?
おばさん
幸乃、今までごめんなさい
おじさん
本当にすまんかった!!
おばさん
許してちょうだい!
幸乃
え…?
バチっと嫌な音がしたかと思うと、いきなり体中が痺れ俺はその場に倒れた。
キラみ
引っかかったわねw
幸乃
な…に……
キラみ
みりゃあわかるでしょwスタンガンよス・タ・ン・ガ・ンww
見るとキラみが俺の後ろでスタンガンを持って立っていた。
おばさん
大丈夫よ、ちょっと痺れて動けなくなるだけだから
キラみ
おとーさーん、あとおねがーい
幸乃
な…に……を………
ドカッ
いきなり腹に鈍い痛みがはしった。
幸乃
ガハッ
幸乃
ゲホッゲホッ
幸乃
な…んで……
キラみ
アンタさあ、柄悪いヤンキーと一緒にいるじゃん
キラみ
んで、思いついちゃったわけ♡
キラみ
アンタをボコってあのヤンキーのせいにして、慰謝料たんまりもらっちゃおうってwwww
キラみ
+私も襲われそうになった〜とか言っとけば楽勝っしょwwww
幸乃
て…めー………
キラみたちは笑い転げていた。
ドカッドンッボコッッ
俺はズタボロになるまで殴り続けられた。

 そのあとおじさんは、警察と救急車を呼び、さっきいったとうりのながれでことを進ませていった。
 おれは、自分の無力さに腹が立った。全身痛くて動けず、涙が出そうだった。でも出なかった。泣くこともできない、風上さんを助けることもできない。本当に辛かった。
しばらくして、風上さんの弁護士の人が訪ねてきた。
弁護士
すみませんいきなり
幸乃
いえいえ
弁護士
ところで、事件当時のことをお聞かせ願いますか?
幸乃
風上さんはやってない…
弁護士
へ?と言いますと?
幸乃
はめられたんです
 これを話せば間違いなく殺される。今は、家事をする奴がいないからという理由で生かされてはいるが、いつ殺されるかわからない。でも…
 俺は弁護士に全てを話した。親戚のこと、今までやられたこと、風上さんの事…全部ありのままに話した。
弁護士
そんなことが…
弁護士
何か証拠になるものをください!それさえあれば勝てるかもしれません!
幸乃
ほんとですか!!
幸乃
でも証拠…
幸乃
あ…!!
弁護士
何か思いつきました?
そうだ…俺…家にこっそり小型カメラと盗聴器つけてたんだった。家から出て行くとき用に今までされたことを警察に突き出そうと思ってたんだった!
幸乃
はい、家に小型カメラが一台と、盗聴器があるはずです!
弁護士
なぜ!?まぁ良いです
弁護士
すぐにその場所を!!
 弁護士の人がすぐに家に行き、話を聞くという定で家に入った。そしてすぐさま盗聴器と小型カメラを見つけ裁判で証拠として提出した。カメラにはバッチリ写っていて、結果風上さんは無罪となった。
 そして、次はおじさんたちの裁判になった。もちろん俺は勝ち、おじさんたちは虐待で捕まった。ただ、キラみは捕まらず、厳重注意となって、違う親戚のところに預けられたのが心残りだ。
 こうして俺は住む場所も失った。どうしようかと悩んでいたら、海外にいたお母さんの妹が俺を引き取ってくれると言った。その人は、小さい頃のお母さんの話だと、とても良い人という印象があったので嬉しかった。でも、引っ越さなければならなかった。
風上
本当に行くのか?
幸乃
はい…
風上
そうか…
風上
頑張れよ!
風上さんはそう言い、にっと笑った。
幸乃
は…い……
雫がほうをつたる感覚がした。
風上
なーに泣いてんだよ
幸乃
え…泣いてる?…俺が?
風上
めっちゃ涙こぼれてるぞw
幸乃
うそ…!?本当だ!
風上
何びっくりしてんだ?
幸乃
いえ、なんでもないです…
泣いたのは久しぶりだった。それがなんだか嬉しくて、悲しくて、複雑な気持ちだった。
風上
いーから泣きやめよ
風上
な?
風上さんは俺の頭を優しく撫でてくれた。
幸乃
グスッ
風上
じゃあな
幸乃
また、絶対会いましょう…絶対!
風上
いーから行けって
風上
ちゃんと連絡もするし…な?
幸乃
はい…はい……
幸乃
絶対ですよ!必ず一日一回はLINE見てくださいね!!
風上
わかったわかった
そして俺はこの場をさった。これ以上あたら本当にどうにかなりそうだったから…
あれから何年だっただろう?俺は高校生になった。いや、高校を今日卒業した。友達もいる。
幸乃
あの人は一個上だから大学生かな〜
そんなことを思いながら過ごしていた。
次の日、桜子さん(母の妹)は、しごとでまた海外に行くことになった。一緒に来るかと聞かれたが、俺は首を横に振った。
幸乃
俺、この家を出て一人暮らしします
桜子さん
そう…がんばってね!桜子ねーさんも応援するからね!!なんかあったら言ってよ!!
幸乃
はい!
桜子さん
にしても、幸乃くん、よう笑うようなったなぁ
桜子さん
ねーさんがいなくなってからぱったり笑わんよーなって、私心配しとったんよ
幸乃
!!…そうだったんですか!ありがとうございます😊
桜子さん
うふふ、そんならがんばってね!
桜子さん
バイバイ!
幸乃
またいつか!
 友達にもシェアハウスしないかと誘われたが、先客がいるので断った。
 そして俺は、ある場所へ向かった。
幸乃
居た…!!!
幸乃
風上さん!!
風上
よう、サチ!
俺が行ったのは、風上さんと初めて会った公園だった。そこでまちあわせをしていたのだ。
幸乃
お久しぶりです!!
幸乃
感動しすぎて涙出そうです!
風上
でも本当によかったのか?良い人なんだろ?親戚の人…
幸乃
良いんです!
幸乃
風上さんが居たら俺はそれでいいんです!
風上
なんか告られたみたいw
幸乃
ち、違いますよ!
風上
ていうか、そろそろ名前で呼べよ
幸乃
風上さんを!?そんな、恐れ多い…
風上
な、一回だけ!
幸乃
……
幸乃
と、闘也さん…
風上
wwww
風上
何赤くなってんだよwwww
幸乃
からかわないでください///
 あの夏の日、闘也さんに会った日。その日から俺の人生は変わった。笑えなかった俺を笑わしてくれた。泣けなかったのに泣くことができた。それも全部全部、闘也さんのおかげだから。俺は闘也さんについて行く。
[明日も明後日も来世でも闘也さんの隣に居たい]
そう思ったから…。
闘也さんと初めて会ったあの公園の木には、桜が満開に咲いていて、ひらひらと花びらが舞い落ちる。その木の下で俺は笑っていた。
幸乃
闘也さんに会えてよかった…
ー終わりー
〜あとがき〜
 見てくださった方ありがとうございました!
 このシナリオを考えている途中に、どうしたら、この子は幸せになるんだろう?と、結末を考えるのが大変でした💦でも、なんとか書き終えてよかったです。
 とにかく主人公に幸せになって欲しいと思い、幸乃と言う名前にしました!
 いろいろ、未熟なところがあると思いますが、見てくださって本当にありがとうございます!
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 では次のお話で!バイバイ!!