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第1話

期待ふくらませた前日編.
16
2018/01/28 10:18

11月中旬、高校2年生の私達は胸を膨らませ、ある事を期待していた。

天音)稜ちゃんっ!修学旅行楽しみだねっ!
稜稀)まあね?同じクラスじゃないのは残念だけど・・・
天音)そうなんだよ!稜ちゃんと一緒に回りたかった!
稜稀)でも、何日かは自由でしょ?まぁ、その時に一緒に回ろ?
天音)うん!約束ね!
稜稀)てか、矢巾と回んなくていいの?

そう話している私たちの後ろから、

矢巾)なーに、話してんの?
天音)わっ!秀っ!修学旅行の話してたの!
矢巾)で?俺とは回ってくれないの?
天音)あはは・・・クラスが違うからね?
稜稀)矢巾ー、しつこいぞー←
矢巾)だって!天音と回りたかったんだからな!?

そう子供のように無邪気に言う私の彼氏。

矢巾)いいし!泊まるとこで会うし?
天音)はいはい!会おうね?
矢巾)じゃあな?戻るわ!

と私の頭を撫で、戻っていった。

稜稀)それで?回んなくていいの?
天音)大丈夫!泊まるところで会うから!
稜稀)・・・だったらいいけど・・・
天音)あー!!楽しみ!早くならないかな〜?

と言うように私も心待ちにしていたのだった。

次の日、やっと自主研修の班決めの日になった。

天音)女子だけじゃないの!?
モブ)らしいよ?仲良い男子いる?
天音)えー?いな・・・あ・・・

と言いかける私の隣の席に座って来た奴。

天音)何さ、藤咲・・・用??
藤咲)ちとせんさ、最近俺の扱い酷くね?
天音)通常だけど?
藤咲)もしかして彼氏の矢巾くんにもこの扱い?
天音)なわけ、砂糖対応だけど?
藤咲)だよねー!!という事で!同じ班になりませんか?
天音)はぁ!?

と言う茶番を繰り広げている私と藤咲に、周りは笑って見ていた。

モブ)いいんじゃない?楽しそうだし?
天音)えっ!?藤咲と同じ班でいいの!?
モブ)私は賛成だけど?天音は嫌なの?
天音)嫌じゃ・・・ないけど?
藤咲)じゃあ!決まりなっ!

まぁ、全く喋らない男子よりはいいけどね?
その後には、班別行動の行き先を決める事に。

藤咲)どこに行きたいですかー?
天音)・・・(・・・秀に会えたらいいなぁ・・・)
藤咲)好きな人と行き先を合わせようとすんなよ?特にちとせん!
天音)えっ!?してないよ!?
モブ)天音、驚きすぎ!(笑)
天音)もう!藤咲!

もう!心の中の声聞こえたのかと思っちゃったよ!!藤咲め!!←
なんやかんやで修学旅行が近づいていた。

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