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2021/08/01

第14話

十三話 修学旅行のノリ
お風呂から上がって寝間着に着替え、部屋へ戻ると、長義君が俺の分の布団も含め、寝る準備をしていた。
山姥切長義
山姥切長義
明日は初陣だろう?なら、体力温存の為にも髪を乾かしたら早く寝た方が良い
灰峰
灰峰
(他にやること無いし……)
灰峰
灰峰
そうしま──────────
返事をしようとした時、襖が勢いよく開いて鶴さんが枕を片手に「枕投げしようぜ!」と言って来る。
灰峰
灰峰
ごめん、どっから突っ込んだ方がいいですか?お腹?
鶴丸国永
鶴丸国永
おっと。物理的な突っ込みは痛いな。まぁ聞け新刃。この本丸に顕現したものは俺と枕投げをするのが決まりだ
山姥切長義
山姥切長義
当たり前のように嘘をつくな。体力温存って言った矢先、体力を奪ってどうする
鶴丸国永
鶴丸国永
まぁそう言わずに。正直な所、俺部屋でぼっちだからな。一緒に寝ていいか?
山姥切長義
山姥切長義
だからって何で俺達の部屋なんだよ。大倶利伽羅辺りの部屋でいいだろう
鶴丸国永
鶴丸国永
追い出された
灰峰
灰峰
(行ってはみたんだな)
何故か刀剣男士の前ではテンションの高い鶴さんと、鋭いツッコミを炸裂させる長義君のやり取りは漫才でも見ているかのようだった。
鶴丸国永
鶴丸国永
明日は俺も出陣なんだが、寝付きが悪くてな。中々寝れないんだ
灰峰
灰峰
あーそれで、眠くなるまで僕達を不眠の巻き添えにしようと?
鶴丸国永
鶴丸国永
初日だってのに辛辣だなぁ君
灰峰
灰峰
嘘ですよ。枕投げは無理だけど、寝ながらお話ぐらいなら……長義君が良いって言ったらだけど
長義君は間を空けてから「騒ぎ過ぎるなよ」と言って小さく溜息をついた。保護者か。
鶴丸国永
鶴丸国永
すまんなぁ二振共。今夜だけ世話になるぞ
鶴さんはそう言うと、「んじゃ、邪魔するぞ〜」と言って俺の布団の中に入って来る。
真顔で「何してんですか?」と聞くが、鶴さんはきょとんとした顔で「布団が他にないからな。俺の部屋は遠いから持って来るの大変だし」と答える。
灰峰
灰峰
(同性同士の特権と言うべきか?いや、しかし、見方しだいでは腐の女子が湧きそうだな。中身俺(一応女)だけど)
推しに挟まれて寝られるなんて、本来ならば喜ぶべき所かもしれないが、生憎自分は眺める専門が好きなのだ。
複雑な気持ちを抱きながら、髪が乾いたのを確認し、俺は男士、俺は男士……と自分に言い聞かせ、鶴さんに背中を向けて横になる。
灰峰
灰峰
(俺もいっその事中身男子だったら良かったんに)
隣で横になっている鶴さんの足が俺の足に当たるが、体温が低いのか冷たい。
ならば、長義君はどうだろうと思い、電気を消そうとしている長義君の足に触れた。
山姥切長義
山姥切長義
!何かな?
灰峰
灰峰
へぇ。長義君は意外と丁度いい体温なんだな。少しひんやりするぐらいか
山姥切長義
山姥切長義
体温?
鶴丸国永
鶴丸国永
俺は冷たいだろ?夏は良いが、冬になると皆に逃げられるから追いかけて最終的に俺があったまる
灰峰
灰峰
わーすげー楽しそう。何やってんだ
山姥切長義
山姥切長義
君、本当に口調が不安定だね
灰峰
灰峰
情緒不安定じゃないだけマシですよ
俺が平然と答えると、横になったまま鶴さんが笑い始める。長義君が「怖いんだが」と言うけれど、鶴さんは笑いながら「すまんすまん」と自分の目を擦った。
鶴丸国永
鶴丸国永
やっぱり、愉快な新刃が来たもんだと思ってなぁ
山姥切長義
山姥切長義
あなたは順応力が高いんじゃないかな?
灰峰
灰峰
(自負してます)
山姥切長義
山姥切長義
それはともかく、電気消すよ
灰峰
灰峰
どうぞ。ついでに鶴さんの瞼もシャットダウンしてやって下さい
鶴丸国永
鶴丸国永
ん”ん”……!笑わせに来るな。余計寝れなくなる
山姥切長義
山姥切長義
頼むから寝てくれよ男士
灰峰
灰峰
ちゃっかり悪ノリする長義君も男士ですよ
電気を消したあとも、修学旅行の夜みたいなテンションは続き、最終的に夜中の一時に二振の寝息が聞こえた。
灰峰
灰峰
(審神者になるのも良いが……男士は男士同士のやり取りがある訳で、其れを体験出来るならこの姿も悪くないよなあ)
軽く欠伸をしてから目を瞑り、ゆっくりと仰向けになる。
灰峰
灰峰
(よし……明日?いや、日付変わってるから今日の出陣は頑張って死んでこよう。おやすみなさい)