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2021/09/10

第15話

十四話 朝の幻覚だと思いたい
修学旅行のような夜が過ぎてから数時間が経過し、日が昇る。ぐっすり寝ていた俺を起こしたのは鶴さんだった。
鶴丸国永
鶴丸国永
おーい起きろー。今日は初陣だろう?
部隊編成は変わらなかったし、俺も一緒に行くぞー
灰峰
灰峰
ふぁあ……。おやすみなさい
鶴丸国永
鶴丸国永
いや起きろって
仕方なく上半身を起こし、暫くボーッと座る。
長義君は既に内番着に着替えており、朝餉を運んでいるようだ。
灰峰
灰峰
朝餉、部屋で食べるんですね
山姥切長義
山姥切長義
おはよう。大広間で食べる時もあるよ。
君は早く顔を洗って服を着替えたらどうかな
灰峰
灰峰
そうします
ゆっくり立ち上がり、とぼとぼと洗面所がある方へと向かう。数が多いせいもあってか皆並んでいる。待たないといけないのかぁ……と心の中で思っていると、後ろから誰かに声を掛けられる。
小烏丸
小烏丸
む?あなたか。おはよう
灰峰
灰峰
小烏丸……おはよう
灰峰
灰峰
(話すのは初めてだな)
小烏丸
小烏丸
今日は初陣だそうだな。
ならば、先に言っておこう。審神者の調子が悪い時、我々の手入れ時間が伸びる。気を付けて戦に挑むことだ
灰峰
灰峰
んん?まるで主が体調良くないような言い方ですね……
小烏丸
小烏丸
本日、主は二日酔いだそうだ。午後から想ひ人も招いているというのに
呆れ顔で溜息を着く小烏丸を見て、俺は苦笑いするしか出来なかった。昨日現世で何したかは知らないが、恋人とのみすぎたのだろうか。
小烏丸
小烏丸
加えて、主は生まれつき身体が頑丈な方ではないらしいからな。今頃歌仙に説教でもされているのでは無いだろうか
灰峰
灰峰
主は、周りから言われても自重する気はないのですかね
小烏丸
小烏丸
さてな。これからどう成長し、どう変わっていくのか……。今はまだまだ子供よ
灰峰
灰峰
(他人の目を気にしないってのと、自分勝手に自己中心的にってのは意味が違うからな。主様には、そこを履き違えないで欲しいが……難しそうだな)
ようやく自分の番になり、顔を洗ってうがいをし、部屋へと戻る。襖を開けると、何故か目の前にプリンが飛んできて顔にベシャッとかかり、崩れた。
灰峰
灰峰
……
山姥切長義
山姥切長義
俺のプリンがあぁぁぁぁああ!!
鶴丸国永
鶴丸国永
落ち着け長義!俺が悪かった!
まさか床に置いておいた戦装束の羽織についてる鎖がお前の足に引っかかるとは思わなかったしましてやお前が俺の羽織を踏んづけちまうなんて予想していなかった驚きな上にまさかタイミングよくあなたの奴が戻って来るなんて尚更吃驚だぜ!
灰峰
灰峰
息継ぎしろ鶴さん。最後意味分からんし
鶴丸国永
鶴丸国永
ふー。俺の想い全部一気に言えたぜ!
灰峰
灰峰
え、まさかのわざと?つか何の想いだし、何だその達成感
山姥切長義
山姥切長義
クソっ……俺としたことが……!
好物のThe・長船流祖オリジナルスペシャルプリンを前に浮かれ、足元を疎かにするとは……!すまない、プリン君!
灰峰
灰峰
何そのネーミング。まず俺と光忠に謝ろうぜ?
てか、君プリンが好物なのかよ。なんだよプリン君って。女の子にしたら少女漫画のプリンち○んだぞ?
鶴丸国永
鶴丸国永
お前の好物を知っていながら俺はなんということを……!プリンを砕かれた痛み、羽織に代わって俺が受け止めてやる!だから俺を殴れ!
灰峰
灰峰
何言ってんのこの方??亀甲貞宗ならぬ鶴丸国宗にでもなったの?
山姥切長義
山姥切長義
殴れるわけないだろう!君はこれから出陣なんだから!!
鶴丸国永
鶴丸国永
あ……うん。そうだな。有難う?
灰峰
灰峰
有難うじゃないよ。出陣じゃなきゃきっと殴ってたよ
そんな巫山戯た茶番劇のようなことをしていると、「うわ!?あなた君、どうしたんだい!?」と廊下から声が聞こえ、横を向く。
燭台切光忠
燭台切光忠
えぇ!?どういう状況?
灰峰
灰峰
長義が鶴丸の羽織の鎖に足ひっかかって……プリンがとんできて、崩れた……
燭台切光忠
燭台切光忠
もー。騒がしいから何かと思ってきてみれば……。あなた君は取り敢えず顔洗って来て。初陣なんだから早くご飯食べないとでしょ?ここは僕が片付けるから。長義君には後で新しいのをあげるよ。君、僕の作ったプリン好物だったもんね。鶴さんは……悪ふざけしてないで早くご飯食べようか
灰峰
灰峰
みっちゃん……
山姥切長義
山姥切長義
燭台切……
鶴丸国永
鶴丸国永
しんみりしてる中悪いんだが……おい、俺だけ扱い違くないか?
この後、俺は長い行列を再び並んで顔を洗い、みっちゃんが新しいプリンを持って長義君が美味しく頂いた。