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2021/09/10

第7話

六話 明白
審神者と別れて歩いてきた廊下を戻った後、去っていった筈の鶴さんが「わっ!」と壁から現れて脅かしてくる。
灰峰
灰峰
うおっ……吃驚した〜
灰峰
灰峰
(完全に油断してたわ)
鶴丸国永
鶴丸国永
はははは!それなりに悪くない反応だな
灰峰
灰峰
どうしたんすか鶴さん
鶴丸国永
鶴丸国永
お!俺のこと知ってるのか。まぁ君は政府から派遣された刀剣男士だしな。改めて自己紹介させてくれ。俺は鶴丸国永だ。さっきは何と言うか……ありがとな
灰峰
灰峰
いえいえ。困ってる様子だったので。あ、自分あなたって言います。よろしくお願いします
間近で見る鶴さんはやはり真っ白で眩しい。それが逆光のせいかどうかは知らんが。
それに、審神者から反感を買わずに助け舟を出せたのはこの姿だから出来たとも言える。
自分自身、人の見た目は気にしないが世間はそうはいかないらしいし。
俺がきっと、性別女子で現実世界の姿で現れたなら審神者は俺のことを自身に対する嫉妬とみなし、見下すかもしれない。
俺からすれば、知り合ったばかりの異性に無意識と称して触る人に嫉妬する必要があるのかと問いたいが。俺がそんなことに嫉妬するなら、俺は一体何になりたいんだ。その女みたいになりたいのか?と逆に疑問にすら思うだろう。それに何より……
灰峰
灰峰
(普段のナリで地味やら陰キャやら思われる服を着ているし、女として見れないタイプの人間である自分だが……俺がちゃんと服に気を使う時は友人達と出掛ける時のみだしな。自分で言うのもなんだが、男役はよくやるし、自分もそれで割と満足してるし)
なんなら、他の女友達と出掛ける時の服装や学生服で街や学校内を歩いていたら、カップルだと間違われるぐらいだ。
制服はスカートでもズボンでも良かったので、学年の女子の中では俺だけが唯一ズボンを履いていた。何か言われたり、変な目で見られたりするかなーと思いきや、馴染みすぎて暫く気付かれなかったし、むしろ「何でズボンなの?」と聞かれたが、普通に受け入れてくれた。単純に無関心だからってのもあるかもしれないが、それを考えるとうちの学校は俺にとってはまだ悪くない学校だった。
決して頭がいい学校では無かったが、高校生活はそれなりに楽しく過ごしていた。
灰峰
灰峰
(俺が嫉妬するなら……刀剣男士だよねぇ。二次元キャラだから仕方ないかもしれないけど、くっそ美形やん。しかも強くて気が利いたりするし。神々しいんだけど鶴さん)
鶴丸国永
鶴丸国永
君、明日初陣だろう?俺は第一部隊なんだが、隊員が変わらなかったら戦場でも宜しく頼むぜ。俺が居るからには大船に乗ったつもりでいてくれ!
灰峰
灰峰
ははっ。そうします。経験値もそう高くないので、足引っ張ったらすみません。勿論やれることはやりますが
灰峰
灰峰
(うん、ごめん。足引っ張る気しかしないわ。戦場とか行ったことないし、刀で戦ったことすらないし)
けれど、今の鶴さんを見て、審神者といる時より何処か生き生きしているように見える。審神者の前と刀剣男士同士だから対応が違うのか、それとも審神者があの審神者だからなのか……原因は明白といえば明白かもしれんが。