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2021/03/26

第6話

五話 確信
則さんと別れた後、審神者と鶴丸が廊下で話しているのを目撃する。鶴丸の極は実装されているはずなんだが、鶴さんの姿は極前の姿だ。
鶴丸国永
鶴丸国永
なぁ、きみ。この間静形薙刀が修行に行っただろう?俺もそろそろ……
女審神者
勿論その内行かせるつもりだからもう少しだけ待っててくれる?私的なことを言えば、離れるのも寂しいし……だからそれまではさ、本丸に居て?
鶴丸国永
鶴丸国永
……分かった
灰峰
灰峰
(あ……何だろう。俺が一応人間で一応同性だからかうさんくせぇ上に猫なで声でイラッとする)
鶴さんも鶴さんだよ!と言う意見が出てきそうだが、そこはくろのすけが言ったように、自分達が刀であり物である故の結果だろう。
人の身を得て自分で考え動くことが出来るようになったからと、そう簡単に自分の価値観や自身の認識の仕方は変わらない。
今の俺だって、刀剣男士とはなっているが……本当に刀剣男士かと聞かれたら首を傾げる。
女審神者
じゃあさ、気分転換に二人で何処かに────────
灰峰
灰峰
おや、主。こんな所に。お話の最中申し訳ないね。ちょっと良いかな?
チラッと審神者に気付かれないよう鶴さんに視線を移すと、察してくれたのか鶴さんは「そうだ、俺短刀達との約束事をしていたから先行くな」と笑って去っていく。
現実世界なら、自ら相手の気持ちを察してナンパから助けるみたいな少女漫画的行動はしないのだが、キャラクターとして彼等を把握している分、彼等がどう感じているのか分からんでもない。なので、自ら行動に移した。
女審神者
あなた……どうしたの?
灰峰
灰峰
僕の内番服って、政府から支給されるのかな?そこら辺聞くの忘れてて
女審神者
そうみたいだよ。明日の朝に届くって。あぁ、でも。明日あなたは初陣だから
灰峰
灰峰
そっか初陣かぁ……大丈夫かな
女審神者
大丈夫だよ。怪我しても私が手入れするし
灰峰
灰峰
(むしろ放置されてもな。いや、ここで堂々と放置宣言された方が言質もとれて良かったかもしれないけど……こう言う、あからさまに表に出ない上問題にしづらい状況や人って訴えるまでが面倒だよなぁ)
灰峰
灰峰
それは有難い。話してる最中だったのに悪かったね。何かあればまた聞くよ。それじゃあ
女審神者
うん。明日の初陣頑張ってね。でも無理しないでね……?私自身、皆が怪我するの本当は見たくないんだけど、審神者だからさ。主としてそういう訳にも行かないし
審神者はそう言って手に触れてくる。ただでさえ、元から気安く触られるのを好まない自分からしたら、ボディタッチ多くね?と顔が引き攣りそうになる。だが、ある話ではその方が異性ウケするとか何とか……理解出来んが。
だって知り合って間も無いのに下心ありそうな感じで触られても、外国式の挨拶であるハグやキス以外は引くものがある。
灰峰
灰峰
(言葉もすげぇ上辺の綺麗事にしか聞こえないんだが、俺の先入観のせい?つか、主なら修行行かせてやれい)
女審神者
あ、ごめん。勝手に手触っちゃって。私、無意識で相手と腕組んだり、今みたいに手触っちゃう事あるからさ
審神者の言葉を聞いて俺は確信した。
何の運命か、もしくは嫌がらせだろうか……この審神者、行動や言っていることが音信不通になった元女友達と大分ダブる。通りで何時もよりイラッとする筈だ。
女審神者
じゃあ私書類片付けるからまたね
灰峰
灰峰
あぁ……うん
灰峰
灰峰
(書類片付けがあるなら何故鶴さんをお出掛けに誘おうとした?書類後回しにしようとしていたのか?)
その場で小さく溜息をつき、取り敢えず来た廊下を戻ることにした。