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2021/09/10

第9話

八話 名前の分からない感情 安定視点
出陣から帰ってお風呂に入ろうと部屋から出ると、廊下を歩いていた新刃刀剣男士のあなたに会う。
清光から先程聞いた話によると、儚げ貴公子みたいな見た目をしているが、中身は結構親しみやすそうな奴だったとのこと。
大和守安定
大和守安定
お風呂行かないの?
灰峰
灰峰
あーっと……今はまだ……良いかな
大和守安定
大和守安定
そっか
縁側で立って居ると、門の方に刀剣男士数振と洋服姿の主が居るのに気付く。あなたに「何してるんだろ」と聞かれ、僕はつい黙ってしまう。
灰峰
灰峰
と言うか、私服姿では露出度高めなんだね。あの人
あなたが冷めた声音で呟き、苦笑いしながら「だよねぇ」と答えた。
主が出掛ける際の私服と言えば、今みたいに肩出しやへそ出しで短パンだったり、胸元が見えそうになるほどの服だったりと、昔の時代の刀である僕達からすれば少々目のやり場に困るものが大半だ。
大和守安定
大和守安定
僕も現代についてよく知ってるわけじゃないからなんとも言えないけど……平成の時代から現代ではそういう身なりをする人達は普通に居るって主が言ってたんだよね。僕、現代遠征って行ったことないから知らないけど
灰峰
灰峰
普通……普通ねぇ……。着る人は確かにいる。でも、居るだけで普通と言われたら首を傾げるものはあるかな。そもそも普通の定義が曖昧だからね
大和守安定
大和守安定
あぁ……確かに。人や場所、国や時代によって大分異なるしね
灰峰
灰峰
ある程度のモラルが守られているなら、僕はその人がどんな格好をしようと文句は言わないけど、振る舞い方によっては悪い印象を与えたり、誤解されかねない。あと、自分が着たいものと相手にどう見られたいかで着る服の系統は変わってくるかな。彼女の場合両方の可能性もあるけど……。
例え一見露出度高くても、下心のないごくごく自然的に見えるものと下心ありで狙ってるものもあるし
大和守安定
大和守安定
下心て……
灰峰
灰峰
彼女は、どっちだろうね
あなたは満面の笑みを浮かべ、僕は苦笑したまま再度遠くにいる主を確認する。
小さく溜息をついてから「アレは、後者かな」と僕は答えた。
灰峰
灰峰
ほう?何故?
大和守安定
大和守安定
主、現世に恋人が居るみたいでさ。ああやってよく夜に出掛けてたりするんだよ。夜中に帰ってきたり、遅い時は翌日の昼間とかに帰ってくるんだ。自分の時間は自由に使っていいと思うし、僕達も縛り付けるつもりは無いんだけど……ただ、先月他の男性と別れたばかりなのに、その後知り合った男性とお付き合い始めたって言うし、騙されてないか皆心配で……
灰峰
灰峰
……心配、か。君達も大変だね
大和守安定
大和守安定
あと、そうだ。一応先に行っておくけど、主が本丸のお風呂使って出たあと、その……良く、下着姿でふらついてる時あるから見てもあまり驚かないでね?
言うか迷ったが、先に言っておいた方が良いだろうと判断し、あなたにコソッと伝える。けれど、あなたは恥ずかしがったり吃驚して何で!?と聞くどころか、口元は上がっているけれど遠くを見つめながら「頭が痛いわ……」と小さく言い、不思議と納得した様子だった。
灰峰
灰峰
家族で家庭内ならまだしも……いや、家族同士だと思っていても場所が場所だ。本丸は男所帯。主は痴女なのかな?
大和守安定
大和守安定
随分とハッキリ言うね。僕は逆にもう見慣れちゃったよ。ただ、顕現したての刀剣男士はやっぱり戸惑うからさ。勿論、皆注意したんだけど……“ごめん、私実家でもこんな感じだったから慣れちゃってた”とか“でもこっちの方が涼しいんだよね”みたいな感じで返されちゃって
灰峰
灰峰
……ダブるなぁ。アイツと
大和守安定
大和守安定
え?
灰峰
灰峰
何でもない。教えてくれてありがとう。その内、お風呂上がりの主に遭遇しても吃驚して精神的中傷を負う事はなさそうだね
大和守安定
大和守安定
あははっ。精神的中傷って……なにそれ!良いね。僕も清光に使お
灰峰
灰峰
どうぞどうぞ
あなたと話してみて清光の言う通り、親しみやすそうな刀剣男士だと感じた。
仲間が増えるのはいいことだけど、だからといって“現状”が変わる訳では無い。
大和守安定
大和守安定
(僕自身、何かされた訳でもないから主のことは嫌いじゃないけど……主の行動や仕草を見てると何だかモヤモヤするんだよなあ)