第3話

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6,871
2021/03/06 13:35




















🐭side








ユンギ
ユンギ
おし、行くぞ
ユジュン
ユンギ
ユンギ
どした、行きたくねーのか?
ユジュン
コクン





あちゃー、人見知り爆発してんなこいつ



あ、ども





こいつは俺の息子です











ユンギ
ユンギ
大丈夫だ、きっと楽しいから
ユジュン
…ぱぱも来る…?
ユンギ
ユンギ
いーや、パパは仕事だ
ユジュン
…そっか
ユンギ
ユンギ
泣くなって、男だろ?
ユジュン
泣いてないよ







ところで皆さん




俺の仕事、何か気になるよな?








俺の仕事ってのは




主に音楽のプロデューサーをしてて



たまーに歌番組とかに



ゲストとして呼ばれる







前は自分も歌う側だったんだけど



どうもしっくりこなくて





プロデュースの道に進むと


案外しっくりきたって感じ











ユンギ
ユンギ
はい、もう行けるな?
ユジュン
ぱぱ、おまじないやって
ユンギ
ユンギ
あー、はいはい





おまじないとは




おもいっきり抱きしめてあげること








ぎゅーっと抱きしめて、



頭をぽんぽんと撫でる









この子には母親がいない



この子の母親は虐待をした




それも、俺が見えないところで。



そのせいで人よりちょっと消極的になってしまったんだ








ユジュン
ありがと、ぱぱ。
ユンギ
ユンギ






















🐹side











ソクジン
ソクジン
じゃじゃーん!パパがお弁当作ったぞー!
ジュウォン
…いらない





そう言って、僕から受け取ったお弁当箱を





ぽいっとソファに投げ捨てる我が子







えんえん、パパ悲しいぞ






ソクジン
ソクジン
なんで!ダメだよ、ちゃんと持ってかないと
ジュウォン
いらない。だってぱぱ作るご飯ごま油の味しかしない
ソクジン
ソクジン
そんな事ないよ。あのな、胡麻油は体にいいの
ジュウォン
うるさいなぁ。行ってきます
ソクジン
ソクジン
あ、ジュウォン!





あーあ、行っちゃったよ




あの性格は誰に似たんだか…







ふぅ、きっと奥さんに似たな



その奥さんは今どこかって?




知らない



知りたくても、しれない






まぁ、なんでもいいでしょ?



今ここにいないんだから















🐨side






ナムジュン
ナムジュン
準備できたか?
ハジュン
うん、出来たよ




ちょんちょん、とスーツの袖を引っ張られて




手を差し出すときゅっと握られる手








あー、可愛い



子供ってこんな可愛いんだ



こんな、癒されるんだ












ナムジュン
ナムジュン
怖くないか?何か、心配な事とか
ハジュン
お父さん、大丈夫
ナムジュン
ナムジュン
あぁ、そうか…




なんだ、これじゃまるで




俺が過保護じゃないか…笑





ハジュン
じゃあ、行ってきます
ナムジュン
ナムジュン
気をつけて





あー、どこで間違ったかな…




自分第2号を作りたいわけじゃないのに



どーも堅苦しい子になってしまった








俺と同じ道はたどって欲しくないんだけどな…




このままだと、同じになりそうだけど笑









俺は一応、


キム財閥のトップを独占中




でもまぁ、ここまで上り詰めるのに失ったものは多かった



その中に、自分の妻も入っているんだけどね、、はは























👶🏻🍼


あざっす!





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