夢side
相変わらず牛丼を力説されながら私たちは護衛者控え室へと戻り
お昼ご飯として雄英から支給された牛丼弁当をうんざりしながら食べていると
不意に端の方にいた敦くんが隣にの席に座ってきた
その一言で各々弁当を食べていたみんなが私たちの話に加わってくる
流石は異能力者たち
普段から戦闘経験がある分非常に血の気が多い
賢治くん、龍之介くん、中也、太宰は参加するらしい
私は別に参加しても得しないしなぁ
むしろ腐った卵共と出くわしてしまう
一瞬にして私の心を読んだかのように聞いてくる
口を尖らせる太宰
たまに出るこの子供のような仕草はなんなのだろうか
別に回らない寿司が食べたくて即答したわけではない、断じて
ただたまには太宰の要望も聞いてあげようと思っただけだ
やましい気持ちなんか微塵もない
かくして、太宰、中也、賢治くん、龍之介くん、敦くん(人数合わせ)、私の六人はレクリエーションに参加することになった
爆豪side
昼飯を食べ終え、モブ共の唯一見せ場
レクリエーションが始まった
声がデカすぎて音割れがする中
パネルには文字が映し出される
誰だ誰だと周りの奴らが騒ぐ
そして多くの者の視線が入場ゲートに注がれる
そこから出てきたのは…
三好と他の異能力者達だった
*牛丼の話をしてある程度仲良くなったので夢主ちゃんは賢治くんのことをちゃんと名前で呼んでいました
Next♡110
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。