now
西村side
『長尾くんって、どこいますか、』
大橋「トイレちゃう?さっきトイレ行ったし」
そう言われて外のトイレに行くと個室から鼻のすする音が聞こえてここやとわかった
『けんてぃ?大丈夫?』
長尾「え、、?」
『悔しいよな、大事な人が死んで、しかも自殺なんて考えたくも無い、、』
長尾「あいつの話はいいから、そんなこと言いにきたん?ほっといてよ」
『あのときなんで揉めてたん?』
長尾「そんなん関係ないやろ、しかもあなただって死んで済んだ話ちゃうん?」
『ほんまは後悔してるくせに、』
長尾「些細な意見の食い違いが大事になっただけやしとくに理由もない。もうずっと前から後悔だってしてる。でも後悔したって遅いねん、」
けんてぃの声はずっと震えてた。
その声を聞いて俺も泣きそうになった。
『いつまでここいるつもりなん、?』
長尾「みんなが帰るっていうまで」
『けんてぃはなんであなたが自殺したと思う?』
長尾「誹謗中傷以外ないやろ、、」
『え、?』
長尾「ちゃんと気付いてあげたらな、」
『どういうこと、?』
長尾「自分で考えて」
そう言うと俺を押し切って個室からもトイレからも出て行った。
1人になった俺は脳を働かせた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。