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2018/05/28

第10話

story
お弁当を持ち、

空教室の廊下の壁に寄り掛かって、

隣のクラスのすずを待つ。


しかし、一向にすずが来る気配がない。
全く、何やってんだか。
今の季節は夏。


室内はむし暑いからと、


皆外へと出掛けていく。


外食をする人もいれば、


お弁当を持参してそれぞれ


外でピクニックをする人。


私とすずは本当は入っちゃダメなんだけど


屋上でお弁当を食べてる。
小林優愛(こばやし ゆま)
遅いなぁ
もうかれこれ10分以上はまってる。


一回教室に戻って


カーディガン脱いでこようかな。


こんな日差しが暑い時に


ガーディアンなんて着てきてしまったのが


失敗だったなぁ、
苦笑いしながら教室への道を歩いていると


ふと、渡り廊下でお喋りをしている


女子集団が目に入った。
女子
ありえないよねー
あっ。


あの人たち…



イジメの集団だ。
この学年はイジメが多いんだよね。


イジメ集団と呼ばれてる女子5人組なんだけど、


特にリーダーである桜木さん。
小林優愛(こばやし ゆま)
何してるんだろ…
何か楽しそうに話してるけど

話が聞こえてこない。


もう少し…



彼女たちがいる渡り廊下からは


丁度見えない角にこそっと移動して、


耳を傾けた。
女子
黒王子と白王子は
ウチらのもんなのにさー
女子
マジないわ。アイツ
女子
調子のってんじゃない?
二人から告白されたからってさぁ
女子
てか、それ賭けなだけで
本当の告白じゃないしな!
女子
自惚れてるんじゃない?
ちょーウケるんですけどっ。
ちょーキモイ!
女子
じゃ、今度のターゲットは…
小林優愛で決定ってことで
え…は、はぁ?
ターゲットってまさか



私をイジメのターゲットにするってこと?
何それ。



おかしくない?



ワナワナと涌き出てくる怒りを

押さえるため、自然と握りしめた拳に

力が入り、

爪が皮に食い込んで鈍い痛みが走る。




ードンッ!!!!
壁を叩く大きな音と共に、

壁にもたれかかるようにして立っている


黒王子を見つけた。
雅 玲二(みやび れいじ)
何考えてんの?
私の悪口を言っていた彼女たちは、

さっきまでの顔つきとは打って変わって

今にも泣きそうな顔をしていた。
雅 玲二(みやび れいじ)
お前らの方がキモイって。
わかんない?
凄い形相で睨む黒王子が余程怖かったのか、


彼女たちはとうとう、泣き出してしまった。
雅 玲二(みやび れいじ)
今度、優愛の悪口言ったら…
許さねーから
なんで…
女子
なんで?どうして小林さんを庇うの?
雅 玲二(みやび れいじ)
…誰だって、
好きな奴の悪口言われんのは耐えられねーだろ。ただそれだけ
それだけ言うと、

泣き止まない彼女たちを気に止めることなく、


去っていった…。
なんで…




どうして助けてくれたの?



どうしてあんな…


『好きな奴の悪口言われんのは耐えられねーだろ』


なんて言ったの?
加藤すず
いい人だねぇ。黒王子
小林優愛(こばやし ゆま)
わっ!?
後ろからいきなり声をかけられたかと思えば、

今度は後ろから飛び付かれ、


おんぶ状態。
小林優愛(こばやし ゆま)
ちょっと、下りてー!重い!死ぬ!
加藤すず
待たせてごめんね?
まさかの黒王子登場にどう思われましたか!?
小林優愛(こばやし ゆま)
はぁ?別にどうも…
アナウンサーの真似なのか、


マイクを持つフリをして


何度も私の口元へとそれを持ってくる。
小林優愛(こばやし ゆま)
すず、ごめん!

ちょっと用事思い出した!
加藤すず
了解~頑張って!
と、敬礼をして見せるすずには

きっとこれから私がどこに行くのか、


何をしに行くのか、


全てお見通しなんだろう。