第3話

私の話
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2020/10/18 08:21
達也くんはついこの前死にました



こんなに弱い私を置いてけぼりにして



もし本当に神様がいるなら

"なんで達也くんなの?"

そう聞きたかった



あなた

達也くんはさ、神様っていると思う?



「そんなのいるわけないだろ」
あなた

だよね

こんなことも話してたよね










イヤだな、なんだか疲れてきた



大好きだった仕事も手につかないんだ



こんなことしてたら達也くん怒っちゃうかなあ



あ、そっか

"もういないんだった"



達也くんどこにいるの?

達也くん私のこと見えてる?



おかしいな、2人で手を繋いでいた時よりも大切な気がしてまた涙が落ちた









こんなことがまさか起きるなんて思ってなかったけど気づいた



今更すぎるけど



でも、それだけ達也くんのことが大好きなんだ



まだまだ2人でやりたいことがたくさんあったのに悔しいな、、、



むしろ喧嘩だって足りないよ



"もうなにも出来ない"



私しかいない部屋で空に向かって叫んだ

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