『や、やったぁ』
一方あなたもかなり浮かれているのであった
『侑くんのLINE・・・』
絶対流用禁止やこれ・・・
(スマホ乗っ取られんようにしなきゃ・・・)
ピロン
完全に浮かれながらスマホに登録された侑くんのLINEを見ているとメッセージが来る
宮くんのメッセージにニヤニヤしながら教室に戻る
多分今顔面がゆるゆるだと思う。私。
『あ、帰ってきた』
倫太郎が帰ってくる私の方を見た
治の席に座って一人でスマホをいじっていた
多分めいたちは他のクラスかな?
「ただいま〜」
「なんかいつにも増して気持ち悪いね、ニヤニヤしてる」
「なっ・・・!」
やっぱり顔面のゆるさをどストレートに指摘された
『それより倫太郎聞いてよ。侑くんとLINE交換しちゃった』
だから倫太郎にLINE貰った事自慢してやった
ニヤニヤ報告する私を見て倫太郎は白い目を向けてきた
「ふーん、よかったじゃん」
倫太郎にいかにも興味無さそうに流された
「何。その反応」
「どっちから交換しようって言ったの」
「侑くんから」
倫太郎はふーんって感じの表情で席を立った
『まぁ、よかったじゃん』
倫太郎はじゃあ、もうすぐ5時間目始まるから、と言ってそのまま自分の席に戻っていった
『倫太郎のやつつまんないの』
自分の席に戻っていく倫太郎を見てぼやく
そして5時間目の授業の教科書を取り出しによっこらせと席を立った
『・・・』
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。