『あれは完全にこの土日に何かありましたね』
「恋愛マスター吉原めいさん、異論ありますか?」
「いいえ、ございません。見ての通りの恋愛フラグ立ちまくりです」
ここ最近あなたの顔つきが変わった
なんというか幸せそうというか
表情筋がゆるゆるになってる気がするんや
恋愛マスターの私はわかる
あなたは恋をしていると!!!
お相手はもちろん宮侑一択
あの恋愛に無頓着なあなたが・・・
〇〇〇?なにそれおいしいの?状態のあなたが・・・!
私は安心したよ!!!
あなたが初恋をしたことに!!!!!
『あいつと侑なにかあったの?』
『俺はなんも知らん』
ただ一つ、気がかりがあって
『まあ別にどうでもいいけど』
明らかにどうでもよくなさそうな顔をしている角名
角名があなたを好きなことは言われなくても知ってる
でも角名はずっとずっとあなたのことを好きって気持ちを押さえて、知らないふりをして
だから余計に心が痛い
あなたは振られたらもう話せなくなるようなタイプの女の子じゃないよ
だから角名ももう少し積極的になればいいのに
口ぐせのようにいつもあなたのことどうでもいいって言うけれど
あなたの話になると口数が増えるやん
あなたと話している時が1番笑顔やん
ずっとそんな角名を見てきたから
ただただ影であなたを悲しそうにそっと見ている角名を見ると胸が痛くなる
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。