観覧車に乗って侑くんと私は並んで座った
『めっちゃきれーっ・・・』
観覧車からのイルミネーションは期待を裏切らなかった
侑くんはその間ずっと手を握ってる
『なぁ』
『俺のことも見てや・・・』
侑くんがグイッと体を引き寄せてきて侑くんと至近距離で目が合う状態になる
『そうやってすぐ驚いちゃうとことか可愛いわぁ・・・』
そして侑くんは私にくちびるを重ねた
その時何かを首にかけられる感覚がした
『はい、クリスマスプレゼント』
『えっ・・・!』
気づくと首にはネックレスがかけられていた
『付き合う前にな、見つけてん。あなたに絶対似合うって思ったねん』
そのネックレスはハート型のシルエットで時よりキラキラ輝いている
『一生大事にする・・・!侑くんありがとう!』
『うん、大事にしてな』
私がそう言うと侑くんは愛おしい目で私の頭を撫でた
侑くんにクリスマスプレゼント先越されちゃったけど、実は私も侑くんのために用意してきた
『じゃあ私もクリスマスプレゼント』
私も同じように侑くんの首元に巻いてあげる
『マフラー・・・!』
『侑くんに似合うかなって思ったんだけどどうかな・・・?』
『嬉しい!俺も大切にするわ!!!』
私は侑くんに似合うかなって思って紺色のマフラーをプレゼントしてあげた
付けてあげたらやっぱり似合う(顔がいいからかもしれないけど)
『明日から毎日付けたるな』
『私も毎日!!!』
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!