休み時間まなかが俺に1枚の写真を見せてきた
『は・・・?』
そこには抱きつくあなたと角名が
『あなたちゃんと侑いい感じだと思ってたのに違うんだ〜』
まなかの声など聞こえなかった
頭が真っ白になる
そもそも俺にあなたを紹介したのは角名だった
仲がいいとは聞いていた
けどそういう関係やったん・・・?
でもこの画像があるってことは・・・
事実ってことになるんよな?
『なんか今日侑静かじゃん』
部活終わり、片付けをしていたら角名にどうした?という顔で見られた
なに無自覚なん?
無自覚なわけないやろ
俺は散々好きって言っとったよ
『なぁ』
『あなたと付き合っとるってほんとなん』
本人の口から『本当だ』と聞きたくなかったから意地でも聞かないって思っとったのに口から自然に出てしまった
『付き合ってるよ』
『だから俺のもんだから』
角名はそう呟いて去っていった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。