第103話

楽しもうよ

9,263

2020/05/18 12:32








『やっぱりからかってるだけ･･･！』






そう思って角名にLINEを送ったけど『本当だよ』と言われるだけだった





未だ気持ちの整理がつかない









いつから角名は私のことが好きだったのか









全く自覚がない












『はぁぁ･･･』








せっかく気を使わずにお祭りに行けると思ったのに










(これじゃ･･･めちゃくちゃ気使う･･･)










はぁ、と先が思いやられた





















『あの子が角名くんの彼氏らしいよ』


『えっ、可愛いね』






あれから廊下を通ればよく噂された


お似合いとかよく言われた















『明日か･･･』





『しんどそうな顔してるな･･･』







気づけば明日、例のお祭りだった



カレンダーを見るなり、スマホを見るなり、とにかく日付をみるとどんよりした




めいはワクワクしてるけど私はそんな気分じゃなかった

















『まぁ楽しもうよ、祭りなんだし』





『はぁ？！？！？！角名？！？！？！？！』









嫌だな嫌だなとボヤいていると後ろには角名が



知らん間に後ろにいたのでいつから話を聞かれているか怖くなる














『はぁぁぁぁ･･･』











とにかく明日は波乱な1日になることが目に見えている