『はぁ〜〜〜〜〜』
やっとプリクラを撮り終え落書きを済ませてプリクラがプリントされるのを待っている
「そんなに緊張したんか」
「だって男の人と撮るの久しぶりなんだもん」
そう返事すると侑くんになんか悲しげな顔をされた
変なの
すると後ろからなんだか凄く目線を感じる
『あの男の子かっこいい!!!隣にいるの彼女かな?!』
『お似合いだよね!』
えぇ?!?!?!?!?!
なんか侑くんと付き合ってることになってる私!!!!!
しかもお似合い?!?!?!
めちゃくちゃ光栄なんだが!!!!!
侑くんには申し訳ないけど!!!!!
だから侑くんにごめんって謝った
「なんで謝るん!」
「だって顔いいのにお似合いとか申し訳ないなぁって」
その時ちょうどプリクラ印刷される
「じゃあプリクラ切りに行こ!」
『━━━━━━━━申し訳なくないで・・・』
「え?なんて?」
「いや!いくで!」
侑くんが何か言ったけどよく聞こえなかった
そう言って侑くんは歩き出したので私も急いで着いて行った
「はい!これ!プリクラ!」
「お!ありがとな!凄いなぁ、なんか俺肌綺麗や」
「元々綺麗なのにさらに綺麗」
「そうなん?それは嬉しいわ」
『わ、かっこいい』
『ねっ!かっこいい!』
そんなことを言っている間にもまだ周りはざわついていた
「侑くん凄い・・・」
改めて侑くんはトップクラスの顔なんだなと自覚した
バレーの選手になれなくてもモデルとかで生活していけそう
まぁ侑くんは望まないだろうな
『あの・・・すいません・・・!侑くんですよね?』
そんなことを考えていると侑くんに二人の女の子が駆け寄ってくる
結構可愛い
『侑くんのファンで・・・写真撮って貰っても・・・』
ファン?!?!?!
写真?!?!?!?!?!
侑くんはほんとに損をしているよ・・・
私じゃなくて可愛い女の子とデート過ごしたほうが・・・
もったいな━━━━━━━━━━━━━━━
『えっ?!?!?!侑く━━━━━━...」
『彼女と一緒だからごめんね!』
侑くんはそう言ってファンの女の子に断って
『あなた行くで!』
侑くんは意地悪そうな顔で私の手を握って走り出した
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!