それはある日のことだった
『あ、フォロリク来てる』
※フォロリク=フォローリクエスト
家に帰って何となくインスタを開き適当にストーリーを見ているとフォロリクが来ていることに気づいた
『"宮侑"・・・?』
@tumu_volley_7
宮侑
稲荷崎バレー/7番/全日本ユース選抜
といういかにも運動部らしいプロフィールにユニホームで後ろ姿
バレーって書いてあるから多分バレー部なんだろう
てかなんかプロフィールがどことなく大物感
全日本選ばれてるとかめちゃくちゃ凄くない?!?!
フォロワー数はまさかの1500
この子相当有名人なの?!?!
でもフォロー数は500であんまり返してないみたい
フォロワーとフォローの差が大きい
でも私の知り合いに宮侑という人はいない
どこかで喋ったかな?誰だろう
『まぁいつもの事か』
私は結構知らない人からフォロリクが来ることが多い
多分ばえてるからだと思う(自分で言うな)
多分私はインスタに命かけてる系女子に分類されると思う
だからかな
嬉しいことに面識のない人からもフォローが来たりする
でもむやみにフォローは返さないかな
同じ学校でも
フォロワー増やしたいからとかじゃなくて面識ある人の投稿しか見たくないから
そんなことを考えているとその宮侑という人から一件のDMが来た
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。