樹side
『少クラのソロ、やりたい曲とかある?』
あなた「えー、たーくさん」
『そっか、俺もたーくさん』
何日かあけて病室に来たら、
あなたはかなりご機嫌な感じで
仕事戻れる!って元気よく報告してくれた。
あなた「慎太郎、元気?」
『ん?なんでー?』
あなた「いや、無理してないかなって思って」
今まではこのバカップルめって返して
みんなで笑いあって
慎太郎がちょっとムキになってあなたが照れて
『大丈夫だよ、あなたが起きてくれたから、むしろ前よりビンビンしてる』
そう言うと、あなたは安心したようで。
あなた「樹もご飯ちゃんと食べてね」
なんて言いながら、俺の顔に手を添える
俺は赤くなった顔を見られたくなくて顔を背けた。
まったく俺の気持ちも考えてくれよ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。