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第6話

Story6
                   “ありがとう”










え?今ありがとうって言った?

ビックリしつつあなた先輩の顔を伺ってみてると

伏し目がちな色っぽい表情だった

まつ毛がクルって綺麗にあがっていて

また黙々と片付けをするのも美しかった

ずっと視線を送ってたからかあなた先輩は

俺を見てビックリしていた
あなた
あなた
:;(∩´﹏`∩);:
シルク
( ゚д゚)ハッ!ご、ごめんなさい!
あなた
あなた
い、いえいえ…
シルク
確か…あなた先輩でしたよね?
俺は確実に名前を知っていたけど

あえてぎこち無い振りをした
あなた
あなた
うん、そうだよ
シルク
初めて会ったばかりですけど…すごく頑張ってますよね
あなた
あなた
え?
シルク
い、いやその、上から目線みたいになりますけど…部活中も他の部員に、スポーツドリンク配ったりとか、天羽先輩のフォローとか凄く頑張ってるなぁって…
あなた
あなた
(‘v’*)ふふっ♪ありがとう
眉毛がゆっくりと下がって

口角も上がっていて

本当に男性恐怖症なのかってぐらい


笑顔で接してくれた



この笑顔を見せたせいで





















俺は体が思わず動く

あなた先輩に少しずつ近づいて

距離が残り5cm程まで来た
あなた
あなた
ちょっ…シ、ルク君?
困ったような表情と

声が聞こえた

けれどその時の俺は

男性恐怖症のことと

天羽先輩からの言葉なんて忘れて

あなた先輩の顔に手が触れていた
あなた
あなた
っ…
あなた先輩の

サラサラな黒髪を耳にかけた
シルク
髪…綺麗ですね^^*
そう言うとあなた先輩の顔は

下を向いていた

数秒経って
あなた
あなた
やめてっ…
そう言って俺の手を振りほどいた

あまりにも手を振りほどく強さがあって

驚きを隠せなかった

あなた先輩は立ち上がって

俺にこう言葉を残した
あなた
あなた
“怖いの”……
目が涙で溢れていた

唇を少し噛んで

そのまま荷物を持って体育館を出ていってしまった
シルク
うわ…俺何やってんだろ……
天羽先輩からの言葉も忘れていて

あのような行動をしてしまった

男性恐怖症のあなた先輩はとても怖かったから

ああ言ったのだろう

シルク
絶対嫌われたわ……
落ち込みながら荷物を持って

家に帰った
                    自分の部屋
シルク〜晩飯出来たぞ〜。はよ来いよ〜
シルク
はーい……
小声で返した

俺は晩飯なんか今食べることさえ考えれてない

誰かに相談したい、あなた先輩と話したいしか頭になかった






ピコン📱

LINEの通知が鳴る



こんな時間に誰だよ……





スマホを開くとンダホからだった
                     LINE
ンダホ
どーせ落ち込んでるんでしょ?
見られてたのかってぐらい見破られていた

いくら幼馴染でも怖くね?
シルク
なんで知ってるんだよ?
ンダホ
今さっき俺の家の前あなた先輩が通ったから。
ンダホ
腕で目を抑えながら走ってたからシルクがなにかしたんだろーなって思って。
シルク
そうか
俺は今日あったことを話す
ンダホ
うーわ、それはやっちまったな
シルク
ですよねぇ……
ンダホ
だって男性恐怖症の人からみたら、知り合いでもない人に急に髪触られたら誰だって怖いよ
シルク
だよな…。けど知らない間にそうやってたんだよおおお!
ンダホ
はいはい。言い訳しない
シルク
言い訳じゃねぇし…
ンダホ
明日謝ってみたら?
シルク
謝るかぁ…。謝りたいけど謝る前に逃げられそうだし…
ンダホ
じゃあ天羽先輩に頼んだら?
シルク
いやー天羽先輩には会いづらい
ンダホ
なんで?
シルク
だって『好きなら慎重にね』とか言われてるのに俺それ破ったからさ……
ンダホ
(๑¯∀¯๑)ア-ネ
ンダホ
俺があなた先輩に頼んでやろか?
シルク
ほんとか!?
ンダホ
おう
シルク
(ง˘ω˘)งヤッタネ
ンダホ
へいへい。じゃ俺睡眠タイムだから。また明日な
シルク
へーいおやすみ
ンダホ
おやすみ〜
 










また話せた時みたいに戻れたらいいな────