いったい何時間暗闇の中で震えながら
ひょっとするとウトウトしたり 、
目を覚ましながら
コウ君を待っていたのだろう
3時間 ? 4時間だろうか ?
半日 ? 1日 ? もっと ……… ?
突然 扉を開く音がして光が射し込んできた
眩しくて目が痛んだ
階段を上がると扉は開いていて
そこから外に出る
溝のような臭いがした
汚れてひび割れたコンクリートに
赤い染みがついていた
いつも見ているから分かる
誰の血なのだろう 、まさか ___
… まさか 、コウ君が
そんなワケがない
俺は真っ暗な地下への階段にいた
1人だった
誰かが外から扉を開けた
誰が開けたのか
そうだ 、コウ君だ
コウ君が扉を開けた
そうに決まっている
コウ君が戻ってきたんだ
俺を迎えに来てくれた
路地の出口付近に男が立っている
でも 、あれは ……
俺は身震いした 。違う 。
コウ君じゃない













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。