僕はゾムに手を掴まれてここに居てたんだねど
だからと言って手を離してくれない
でも、明日は休もうと思ってたし別に良いや
僕はゾムの寝ている病室で淡々と言葉を口にした
でも、僕はちゃんとゾムと話しておけば良かったと後悔した
僕はその日病室で寝た
翌日
ピーピーピーピー
なぜか、ゾムの体調が急変していた
僕は頭が追いつなかった
でも、ナースコールを押した
僕に疑問しか無かった
そして、そこからは早かった
ナースが来て医者が来て
ゾムの持病の容態が急変したことが分かった
そして…ゾムは手術室に連れて行かれた
僕はイスに座り神頼みした
そして、数時間が経ったとき
医者「あなたさん」
医者「ゾムさんは心臓病です」
先生の口から言われたのは……………
臓器移植だった
医者「あなたさんはA型ゾムさんもA型です」
医者「血液型は一致しますが……」
医者「考えてくれませんか?」
医者「はい……」
もし、渡さなかったとして……
僕は………ゾムに会えなくなる……
我々だの皆さんにも会えなくなる
………そんなの考えたら……
医者「良いんですか?」
医者「でも、あなたさんには人工臓器を付けます」
医者「はい……まず走ることが出来なくなります」
医者「それと、甘い物、辛い物を食べることを控えなければなりません」
てか、なんで人工臓器をゾムに入れないのかそう思うだろう
だけど、病人に人工臓器を入れると普通の臓器移植より負担が掛かるらしい
でも、僕は自分の命なんて惜しくない
ゾムの方が皆に必要とされてる
だから……こんな僕よりよっぽど生きる価値がある
僕はそう思った
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!