前の話
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JN…「」
youngi… 『』
俺はジンヒョンが好きだ
いつから〜とか、どんな感じでーとか覚えてないけど。分かっているのは、俺がヒョンのことを好きな事。ヒョンが俺を好きじゃないこと…
だって考えてよ、男が男をって幾ら優しいヒョンでも無理だよ…。まだ、愛嬌があって可愛いジミンならいけたかもな。
『月…綺麗だ』
俺は何となく、ベランダに出て月を見ていた。
寂しい俺の心を少しは慰めてくれるんじゃないかなって思ったから…。
『はぁ…。』
どうやったらこの気持ちを無くせるのか…
どうやったらあの人の顔が浮かばなくなるのかそんな事を考えてると
「やーユンギや。風邪ひくよ?」
『ヒョン…大丈夫ですよ』
「そんな薄着で…ダメだよ」
『平気ですよ』
「ユンギが風邪引いたら嫌だもん」
『何ですかそれw』
あなたが現れる。そして俺を期待させる。
もうやめてくれ…これ以上俺を苦しめないで。
そう思ってもあなたには届かない。
『なんでここに?』
「ユンギがいると思ったから」
『へぇー』
「ユンギは?」
『何となく外の空気が吸いたくて』
「何見てたの?」
『月です。』
「へぇーロマンチックだねぇ」
『ダメですか?』
「ううん。珍しいなって」
『あっそ』
「ヒョンに対する態度じゃないよ?」
『ヒョンだからですよ』
「都合いいなぁ…w」
『ふふっw』
あぁ楽しい。この時間がずっと続けばいいのに
いっその事時が止まってくれればいいのに。そんな事願っても叶わないのは分かってる。でも、好きな人のそばに居たいと思うのは普通だろ?
『はぁ…。』
「また溜息」
『え?』
「さっきもついてたでしょ?」
『ん〜そうですね』
「何かあった?」
『いや、何も』
「そう、何かあったら言ってね?」
『はい…。』
会話が終わってしまう。なにか無いかな。何か…。あっ。この前ネットで見たやつ。確か日本の言葉で素敵だなって思ったんだ…。言ってみようかな?
『ヒョン…』
「ん?」
『月が綺麗ですね。』
「ふふっそうだね?」
『はい…』
やっぱり伝わらないか。
「でもね?ユンギや」
『はい?』
「月はずっと綺麗でしたよ?」
『そう…ですね。』
「もぉ…ユンギ?」
『なんですか?』
「遠わましに言っても伝わらないなら直接言うよ?」
『はい…??』
「ユンギ…お前が好き…ずーっと大好き」
『へ?』
いやいや、まさか…そんな事。
「付き合ってください」
『う、嘘…。』
「嘘じゃないよ…ユンギは?」
『お、俺も好きです…。ずっと好きでした。』
「ふふっ知ってる。」
『え?』
「さっきも告白してたじゃん。」
『…///あ、あれ知ってたの?』
「うん…ユンギは?僕の言葉知ってた?」
『い、いや』
「ふーんそっか…。じゃあいいや」
『え?なんて言ったんですか?』
「自分で調べなさい!!」
『えっ?ちょっヒョン!』
「ほら、早く寝よ?」
『もぉ…わかりましたよ』
あの後一緒に寝た。抱きしめてくれて本当に夢かと思う程幸せだった。
ヒョンが言ったあの言葉意味を調べてみると
月はずっと綺麗でしたよ?
゛私もあなたが好きです。゛
あぁー!もぉ…
END
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。