どうしよ、
俺、あなたと…
あなた「ご、ごめんっ…わたしっ…」
拓「いや、あなたは悪くないやん、」
あなた「だけどっ…」
あなたはポロポロと泣き始めた。
…そんな嫌やったんかな、
ちょっとショックやねんけど。
拓「嫌やったやんな…ごめんな、」
あなた「ちがう…嫌とかやなくて、あかんやん、拓哉、アイドルやん…こんな、、絶対あかんやろ…ほんまに、ごめん。わたしのせいで、」
拓「大丈夫やって、誰も見てへんし、」
あなた「そーゆー問題やないやん…、」
拓「…ごめん」
あなた「拓哉は悪くないから…」
…
沈黙が続く。
気まずい…
あなた「っ__________あかん、顔あっつい、」
拓「エアコン下げたら?」
あなた「そーゆーんじゃない、ちょっと外行かへん? 服は、まぁ、いいやろ。部屋着感あんまないやろ?」
拓「うん…」
まって、あなた、切り替え早すぎん?
あなた「おかーさん、拓哉とちょっと外出てくる。」
母「遠く行ったらあかんで~」
あなた「わかってるー」
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あなた「あつ、、でも、ちょっと風気持ちいわ、」
拓「そうやな」
あなた「コンビニ行っていい?」
拓「何、アイス買うん?笑」
あなた「…うん、あれよ、割れるやつ。」
拓「俺も食べるってこと!?」
あなた「そうやね~」
さっき食べたのに…
まあ、いいけどな、
あなた「あ、線香花火!ほら、ちょっとのやつ売ってるで!」
拓「やりたいん?」
あなた「やりたい!」
拓「買おか」
あなた「うんっ」
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近くの公園に着くと、
ベンチに腰掛けて
あなたはアイスを取り出し
俺は、花火を一本取り出した。
あなた「はい、アイス。花火、やってみて?」
拓「ありがと、火、つけんで」
あなた「ほ~い」
線香花火、なんか久しぶりやな。
これ動いたらあかんからきついねんな、笑
あなた「あとでどっちが長いか競争な?」
拓「うんっ」
あなた「2人で花火って、地味に初やん、」
拓「たしかに…」
いつもは親とか弟も一緒やったっけ。
拓あなた「あ、」
おちちゃった、
あなた「もーいっかい!!」
拓「あなた落ちるのはやない?笑 …あ、俺も落ちたわ笑笑 次も負けへんからや?」
あなた「こっちのセリフな?」
拓「あなたの場合、次は負けへんやろ?笑」
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あなた「無くなったなぁ~」
拓「ほんまや」
あなた「あなた勝った記憶ないよ?笑笑」
拓「すぐ動くからやん笑」
あなた「あ、みて!星、案外見えるんやね」
あなたの指差す方をみると
数個の星が、空に輝いていた。
きれい________
あなた「…拓哉っ、」
拓「なに?」
あなた「あなた、応援してるから。ずっとずっと…これからも、応援し続けるから。」
…?
拓「どうしたん?急に…」
あなた「いいやんべつに、、!」
拓「謎めいてるわ、笑笑」
あなた「もー、、でも、ほんまに。うん。応援してる。無理すんのは許さん。」
あなたの目は、まっすぐで。
今まで以上に、努力せんと
って思った。
あなた「帰ろ?」
拓「そやね。」
がんばるから。
見ててな?あなた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!