第56話

ご じ ゅ う ご ☺︎
8,013
2022/12/18 15:07

…あ、夜公演終わったんかな。


人がゾロゾロ出てきました。





" やばかったな!"

" まじかっこよかった… "

" なにわ男子…、よかったね "

" やっぱりいやや。 "

" なんでなんかな。でも、悔しいくらい輝いてた。 "

" なにわ男子応援しよ! "

" やっぱり無理やわ "

いろんな声が聞こえる。



やっぱ受け入れられない人もいるやんな。

りゅちぇ…

大丈夫かな。。


なにわ男子と

るたこじのはなしが、



たくさんたくさんでてる。





はやく梅芸入りたいけど、


現実突きつけられるのは、

やっぱり怖い。




現実…

わたしは顔を上げ、

ポスターをじっと見つめた。



…おらん。





受け入れないといけないのは、

なにわ男子のことだけやないみたいです。





この5人おるのに。

いや、


夏から5人やったけど。



わたしは、

あの3秒笑ってが


忘れられへん。





紅く燃ゆる太陽とかも

やっとったやん。




なんでin大阪当たらんかったんやろ。

最悪や。



あれが、最後なかんじやんな。





あなた「グズッ、ヒックヒック、、」

Jr.担は退所と隣り合わせ。



そんなん、小学生のころからわかってる。

理解して、覚悟してJr.担してる。





それでも、

いざとなると、やっぱりすごく辛い。


絶対大丈夫はない。


自担がグループ入りしたから大丈夫。

推されてるから大丈夫。



そんなことはないねんな。



Jr.担、辛いなぁ…



なのに、やめられない。

むしろ、どんどん好きになっていく。


みんなすごく眩しくて、

応援せずにはいられない。


あー、

受け入れたくないな。



あの日、

ファンサもらって、


嬉しくて、

ファンレター書いたら

丁寧に返信くれたね。



自担やなかったけど、

たくさん、

わたしに幸せをくれた。





きっとずっと、

忘れられないアイドル。


小さく深呼吸をして、

わたしは顔を上げた。




…あれ、人、いないや。




拓哉、帰っちゃったりしてへんよな?


?「やっぱりおった。」

…え?


あなた「拓哉っ…」

なんだかすごく安心して、

肩の力がすっと抜けた。



涙も、とまった。



拓「大丈夫?なんかあった…?」
あなた「…現実、受け入れてだだけやで。」
拓「なにわ男子?」

わたしは小さく首を横に振った。





あなた「…やっぱ、辞めちゃったんだなって、思って、もうすっかり5人やし。ちび5って、定着してるし、」


拓「っ…」

すこし、泣きそうだった。



そしてあのときの、

3秒笑ってが、


頭から離れなかった。
めっちゃ嬉しかったなぁ


拓哉がマイクきたのももちろんやけど。



6年やで?

ほんまに、涙出たわ。




拓「あなた…」
あなた「っ… 帰ろっか…」
拓「あなた、あのさ。」
あなた「ん?」
拓「Jr.って、何起こるかわからんやん?今まで、あなた、いっぱい泣いてんのみてきたし。それやのに、応援し続けてくれてるの、ほんまに嬉しい。…俺、もっと頑張って、絶対グループ入って、デビューして、あなたが泣いた時間の100倍笑顔にさせる。」

拓哉…


拓「あなた、」
あなた「うん…?」





…なんか、

ドキドキする。







拓「俺、あなたのことが好きや。」






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