第67話

ろ く じ ゅ う ろ く ☺︎
6,558
2020/02/09 15:42


あなた「っ… たくっ、」

目と鼻を真っ赤にして、


俺のもとに駆け寄るあなた。



拓「あなた…っ、」

そんな姿を見て、

何故だか涙がこぼれた。





あなた「っ… 泣かんといてよ、、グズッ、ヒック、」
拓「ごめん…グズッ」
あなた「たく、、おいで。」

あなたは、俺を見つめ、

両手を広げた。








俺は、


静かにあなたに近づく。











あなたは、


俺をぎゅっと抱きしめた。







俺のことを気にかけて、

強がって、


一生懸命慰めようとするその腕は、



うまく力がはいらないのか、

どんどん下に落ちていく。





それでもまた、


俺をぎゅっとするあなたの健気な姿に、


また、涙が溢れてくる。





あなたも、


めちゃくちゃ辛いんやんな…











拓「っ…グズッ、ヒック、、」
あなた「……ふっ、、グズッ、、うっ…、ヒック」
拓「…あなたっ、、俺、康二くんに負けないように、頑張る…グズッ、康二くんみたいに、かっこよくて、みんなから、っ…みんなから、信頼される人になりたい。」



あなたは、

顔を上げ、



俺に柔らかく笑いかけた。






あなた「たくなら絶対なれる…!!」


っ…!




拓「ありがとう。あなた。」



俺は、

そっと自分の頬を、



あなたの頬にくっつけた。









あなた「っ//// ....たくっ、、これ、キスより照れる、///」
拓「あなたあったかい、」
あなた「だって…恥ずかしいねんもん。////」
拓「…帰ろっか。」
あなた「…うん、」



あなたから離れ、


俺は歩き始めた。








あなた「たくっ…」
拓「ん?」
あなた「一緒に頑張ろね。」


真っ直ぐなあなたの目に、


少し

ドキッとした。






拓「うん。ありがとうな? …あなた、手、」

そっと手を差し出すと、

恥ずかしそうにその手を取るあなた。







あなた「行こ、?」
拓「うん。」


あなたがいれば、



何やって乗り越えていける。



そんな気がする。








あなた「強い風が吹いても 厚い雲かかっても GO WEST いつも…」
拓「どうしたん急に?笑 」
あなた「好きやねん。これ。…同じ距離で輝いて 同じ夢を見て 歌を歌っていよう」
拓あなた『for now and forever』
あなた「あっ、笑」
拓「なんか懐かしいわ。笑」
あなた「春松竹やね、これ。楽しかったなぁ…」
拓「今年も絶対楽しくする。」


楽しみ、と、

小さく笑うあなた。




ほんまは、

康二くんのおらん公演が、



心配なんやろな。










拓「大丈夫やで。頑張るから。」

あなたが、

安心できるように


いつも以上に頑張らな。







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