~♪
ん、電話や、
…あなただ
拓「もしもし?あなた?」
あなた「拓哉~ いひひ~」
拓「どうしたん笑笑 なんか怖いで笑」
あなた「ちょっとな、やばいこと起きてん!」
え、なんやろ
拓「どうしたん?」
あなた「さくちゃんに遭遇してん‼︎」
拓「えっ…」
あなた「拓哉、前、あなたのこと紹介したん?」
拓「まぁ、流れでそうなっただけやけど…」
あなた「さくちゃんな、声かけたら、
あ、あなたちゃん?って言ってくれてん!
でな、ちょっとお話しして
握手してもらってんけど、
手、めっちゃおっきくて、あったかくて…
もうな、うん、やばかってん!
あ、手ちっちゃいねっていわれてん笑笑
でな!最後、また明日って言ってくれて、
なんかちょっと恥ずかしそうに笑っててかわいくって、
んもーーやばいっ!ほんまに、めっちゃ好k_____
その言葉は
聞きたくなくて
俺は腕を下ろした。
…あれ、なんで泣いてるんやろ
かっこ悪。
こんなんやからあかんの?
俺は、もう一度、スマホを耳に当てた。
拓「ごめん、ちょっと電波悪かってん」
あなた「そっか!…ふわぁ、」
拓「疲れたんちゃう?もう寝たら?明日、コンサートやで」
あなた「うんっ、 寝る、、おやすみ。拓哉。」
拓「おやすみ。あなた。」
はぁ…
拓「…なんでこんな好きなんやろ、」
_______________________________________________
あなた「ふわぁ、、、」
真「あなた、ほんまニシタク好きやな笑笑」
あなた「幼馴染やしね~」
真「いや、そういうんやない笑笑 恋の方よ。」
はい?
あなた「いや、なんでよ笑笑 ちがうよ?、…だって、」
真「だって、ニシタクと話してるとき、めっちゃニコニコやで笑笑 なんか、乙女。ちょーかわいい♡」
あなた「なにそれ…笑」
拓哉のこと、
そんな風に思ったことなんて…
でも、最近、
ドキドキすること、多いし、
拓哉がどんどん人気になって、
嬉しいけど、ちょっと、悲しくて、
わたし、もしかして…
いや、ちがうよ、、
あなた「寝る…」
真「うん。おやすみ~」
明日はさくちゃんに会える。
…明日も?かな。笑
あ~、さくちゃん、
めっちゃかっこよかった。全てが。
手、おっきかったなぁ…
背、高かったし。
髪の毛さらっさらで、肌、めっちゃきれいで、
目、なんか、吸い込まれそうやった…
思い出しただけで、
口角が上がっちゃう。
アラームをセットして、
わたしはそっと目を閉じる。
拓哉、もう寝たかな。
…あれ、なんで拓哉のこと考えちゃうんかな
もう、
よくわからん…
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。